Business -ビジネスについて-
アスリートの腸内細菌を研究し、アスリート菌を発見する!
腸内フローラとは、人間のお腹に100兆個あまり、重さにして1-2kgも「住んで」いる腸内細菌の生態系のことです。この腸内細菌たちが、私たちが食べたものを分解し、その産生物を腸が吸収しています。
この5-10年の技術的な進歩で、個人個人の腸内フローラの違い(どんな菌がどんな割合で住んでいるのか)がわかるようになってきました。さらに、ダイエット、アレルギー、メンタルなど、我々にとってとても大きな影響を与えていることが分かってきました。
AuB株式会社は、アスリートのコンディション維持・向上のためにアスリートの腸内フローラを解析し、 各選手の課題に応じたアドバイスをしています。そしてさらに、超健康体であるアスリートの腸内フローラにどのような特徴があるのか研究し、 その研究成果をもとに一般向けの様々な商品やサービスを開発しています。
2017年7月現在で、300人のプロスポーツ選手から便サンプルを頂き、 どのような競技、選手の腸内に、どのような菌がどの程度生息しているのかを解析してデータベース化しました。
”アスリート菌”という商標も既に取得しました。それらをもとに、どうすれば一般人が少しでもアスリートに近づけるか、という課題を解決する商品とサービスを提供していきます。
※参考文献:腸内細菌の話 (岩波新書 黄版 58) 新書 光岡 知足 (著)
▲実際に集めたサンプルは今後の研究にとって非常に大事であり会社の財産です。さらに多くのサンプルを集め、研究を進めてまいります。
▲香川に研究施設を設けております。研究施設では、様々な設備を用いて腸内フローラの研究を日々行っています。
Problem -解決したい課題-
アスリートの便サンプルをもっと集めて、腸内フローラの研究を進め、スポーツ界を盛り上げたい
トップアスリートの中でも、自分の健康について知識が乏しい人は多く、最近特にいろんなことが分かり始めてきた腸内フローラについては、トレーナーの方々でもどうすればいいか分からない人が多いようです。
我々AuBは、そういったアスリートの方々の腸内フローラを調べ、コンディション維持・向上のためのアドバイスを行っています。
その過程で得られる研究データはとても貴重なもので、超健康体であるアスリートが一般人とどのように違うのかを明確にすれば、新たな商品開発につながります。
効果的な腸内フローラの研究の進め方の一つは、「より特徴的な被験者を集めて調べる」ということです。AuBは、その被験者としてアスリートを対象にすることで、新しい発見を目指しています。
アスリートの課題を解決するため、あるいはその研究成果から一般の人々が健康になる発見をするためには、もっともっと多くのアスリートの便サンプルを集めて、腸内フローラを研究する必要があります。
Solution -課題解決-
アスリートの便を価値にする仕組みを作る。
AuB株式会社では、現在の主な売り上げは企業からの受託研究に頼っています。
そこで得られる利益を自社独自の研究に充てていますが、理想的な研究のスピードと規模が実現できていないというのが現状です。
そのため、自社製品と自社サービスに着手したいと思っています。アスリートの腸内フローラの研究成果で利益を生む、そのような仕組みを作ることで、持続可能なアスリートの支援を行っていきたいと思っています。
Product -プロダクト-
研究成果に基づいた自社製品
自社製品の開発を行います。手軽に摂取可能な、ゼリー状のサプリメントが第一候補です。まずはアスリート全般と一般人を比較した研究成果をもとに製品化する予定です。
アスリートのコンディション向上を目的としているAuBだからこそ、消費者の方々に自信を持って提供できる商品ができると思いますし、そのような信頼を得られるためのブランディングを行っていこうと思います。
▲ 開発中のゼリー状サプリメントです。価値ある商品を提供できるように現在、改良を行っております。
Advantages -優位性-
アスリートの研究に基づいているということ
第一弾はアスリートと一般人の比較研究に基づく商品になりますが、さらに今後は、もっと具体的なアスリートの競技ごとの身体的特徴や、筋肉、疲労回復、メンタルなど、アスリート特有の能力に関係する腸内フローラを発見し、商品化に繋げたいと思っています。
そのように、実際にアスリートの腸内細菌を研究した成果に基づいた商品であるということが、強みになってきます。
解析サービスも提供予定です
腸内フローラは、アスリートや一般の方々に関わらず、一人一人異なるものであり、食生活や運動によっても徐々に変わってきます。
AuBの自社製品を購入される方々についても、ご自身の腸内フローラを解析するサービスを提供し、自分の腸内細菌の特徴を知ってもらい、理解を深めることで、自分に適した製品を購入して頂きたいと思っています。
腸内フローラ解析の申込と解析結果の閲覧は、WEBを通して行って頂くことで、より多くの人に体験してもらえる仕組みにします。
また、アスリートと研究している弊社ならではの、様々な競技やアスリートと比較した解析結果など、エンタメ性を持たせた解析レポートにする予定です。
▲ 糞便サンプルから腸内細菌のDNAを解析する次世代シーケンサ。
協業先経由でも商品とサービスを提供します
自社製品と解析サービスは、協業企業様を通しても提供します。
スポーツジム、健康食品、健康機器メーカーなど、既に健康に興味があってスポーツが大好きなお客様がいる協業企業様に対して、自社製品を置いてもらったり、解析サービスを提供したりします。
特に解析サービスについては、腸内フローラを解析した結果、各企業の製品やサービスの販売促進につながることもあると思いますので、そのようにお互いのシナジーを発揮できるような企業と協業を予定しています。
▲ 解析結果は自身の腸内フローラがどのような状態かがひと目でわかるようになっています。このような解析サービスを新たなことに活用していただければと思います。
※上記画像はモニターの方の腸内細菌を解析した結果です。
Milestone -マイルストーン-
下記は現時点での、資金調達を含めた今後の経営状況がうまくいった場合での想定スケジュールです。そのため、今回の資金調達の可否、調達金額によって、スケジュールは変更となる場合がございますので、予めご了承ください。
売上高は事業計画を前提としており、発行者の予想であるため、将来の株価及びIPO等を保証するものではありません。
また、上記のサービス追加は、今回の資金調達に伴って行われるものではなく、今後、新たな資金調達を行うことによる追加を計画しているものです。なお、新たな資金調達の方法は現時点において未定です。
Trigger -きっかけ-
現役時代の経験と、スポーツ界を盛り上げたいという思い。
代表取締役の鈴木啓太は、自身が高校生の頃から整腸サプリメントを服用し、現役時代を通して常に腸の状態を整えることを意識していました。
試合のときだけでなく、練習のときにおいても、自分のコンディションを100%にしておくことで、少しでも良いパフォーマンスを試合で発揮できることを、身を以て知っていました。
そういった個人的な背景がありながら、昨今の腸内フローラ解析の技術的な進歩もあったことで、アスリートの腸内フローラを調べる事業を立ち上げる決意をしました。
また、浦和レッズという、選手とサポーターのつながりが非常に強いチームに16年間所属した鈴木啓太は、応援する人とされる人がお互いを高め合うという素晴らしい関係性に魅了され、このような関係性をもっとスポーツ界全体に広げたいと思っています。
ただし、そもそも日本ではプロスポーツ選手の環境は必ずしも恵まれているわけではありません。JリーグのJ1(1次リーグ)でさえ、平均年俸は2000万円、平均引退年齢は25-26歳です。トップ選手でない限り、生活が苦しいというのが現状です。
サッカーでさえそのような状態なので、マイナースポーツやオリンピック競技の選手もかなり厳しい状況です。
そこで、アスリートの腸内フローラ(便)の価値を高めることで、アスリートや競技に還元したいということが、創業の目的にあります。
メジャースポーツかマイナースポーツか、あるいはトップ選手かそうでないかに関わらず、長年行ってきた身体的な鍛錬や食事制限など、その努力の大きさは、一般人とは比べものにならないものであるはずです。
アスリートの努力に対して収入が見合っていないという状況を少しでも改善したい。そのために、アスリートの努力の結晶である腸内フローラ(便)が価値を生んで、そのアスリートや競技を盛り上げる原動力にしたい。
そのように、アスリートが腸内フローラ(便)を提供し、それが利益を生み、その利益がスポーツ界を盛り上げる、そういう世界をAuBは作りたいと思っています。是非、一緒に、腸内フローラで世界を変えましょう。
鈴木 啓太 (代表取締役)
生年月日:1981年7月8日
【所属クラブ】
2000年~2015年 浦和レッドダイヤモンズ
【日本代表歴】
2002年 U-23日本代表 釜山アジア大会
2004年 U-23日本代表 アテネオリンピック(予選)
2007年 日本代表 アジアカップ2007 ※国際Aマッチ28試合(2006年-2008年)
【現役引退後】
2015年全アスリートのコンディション底上げのため、そしてサポーターがいつまでも元気にスタジアムに足を運べる世の中にするために、AuB株式会社設立、CEO就任
守屋 実 (取締役)
ミスミにて10年間、事業開発に従事後、ミスミ創業オーナー田口氏と、新規事業の専門会社エムアウトを創業。
現在は、ラクスル、ケアプロ、ジーンクエスト他、10社の創業に参画、役員を兼務。これまでの血液、遺伝子事業経験に加え、パーソナルヘルスケアには、腸内細菌を知ることが重要と考えAuBに参画。
友広 隆行 (取締役)
20歳で渡米、米国の大学でスポーツ医学を学び 日本で2人目のDoctor of Chiropractic(ドクターオブカイロプラクティック)とNATA公認アスレティックトレーナーのダブルライセンス保持者。
ロサンゼルスドジャースや侍ベアーズのチームドクター兼ヘッドトレーナーを経験。
2008年に帰国、現在は株式会社トータルリハビリテーションセンターの代表。アスリートのパフォーマンス向上のためAuBに参画。
冨士川 凜太郎 (取締役)
2008年 豊橋技術科学大学にて「ナノ構造体による磁気光学効果の増大に関する研究」で博士号取得
2009~2012年 日立製作所にて物流業務改善とシステム導入コンサルに従事。
2012年~ 合同会社simpleA と株式会社Bイノベーションにてベンチャー 立ち上げ支援や大企業の新規事業立ち上げ支援を担当。サイエンスとビジネスの架け橋となるべく、AuBに参画。
横田 真人 (顧問)
2006年 慶應義塾大学に入学。同年、日本選手権800mで 初優勝、以後、日本選手権を5度制覇する。
2009年 当時の日本記録を樹立。2010年に慶應義塾大学を卒業し富士通に入社。
2012年 日本人として同種目44年ぶりにオリンピック出場を果たし、同年、渡米。カールルイスも在籍したサンタモニカトラッククラブで2年間競技生活を送る。競技生活の傍ら、2013年に陸上競技アスリート委員会を立ち上げる。
2015年 米国公認会計士試験合格(カリフォルニア州)
2016年 現役を引退。
池田 信太郎 (顧問)
【国内】
2006年 年全日本総合選手権大会優勝(男子ダブルス)
2008年 年全日本総合選手権大会優勝(男子ダブルス)
2011年 年全日本総合選手権大会優勝(混合ダブルス)
【海外】
2007年 世界選手権大会銅メダル獲得(男子ダブルス,日本男子初の快挙)
2008年 北京五輪出場(男子ダブルス,パートナーは坂本修一)
2012年 ロンドン五輪出場(混合ダブルス,パートナーは潮田玲子)
2015年 現役引退
現在は競技の普及活動に尽力しつつtokyo2020組織委員会アスリート委員WG2の大会サービス、アスリートの環境インフラ構築を担うチームリーダーを務める。
桑原 知巳 (香川大学 医学部 分子生物学 教授)
学位:1968年7月16日
受賞等:日本感染症学会西日本地方会優秀論文賞、徳島医学会賞
研究テーマ:腸内細菌の宿主生理機能の修飾作用に関する研究
主な著書
難培養微生物研究の最新技術II, CMC出版, 2015.11
感染と生体防御, 建帛社, 2012.01
主な論文
Genomic analysis of Bacteroides fragilis reveals extensive DNA inversions regulating cell surface adaptation. Proc Natl Acad Sci USA, 2004.10
Comparative metagenomics revealed commonly enriched gene sets in human gut microbiomes. DNA Res, 2007.08
Induction of colonic regulatory T cells by indigenous Clostridium species. Science, 2011.01
The lifestyle of the segmented filamentous bacterium: a nonculturable gut-associated immunostimulating microbe inferred bywhole-genome sequencing., DNA Res, 2011.08
Reduced diversity and imbalance of fecal microbiota in patients with ulcerative colitis., Dig Dis Sci, 2012.11
Evaluation method for the potential functionome harbored in the genome and methagenome., BMC Genomics, 2012.12
Identification of a new virulent clade in Enterohemorrhagic Escherichia coli O26:H11- sequence type 29. Sci Rep, 2017.02