弊社は、家庭のタンスに眠る着物を、パーティードレスやカジュアルなワンピースなどへと仕立て直す2つのサービスを展開しています。
1つは、フォーマルドレスを中心に扱うブランド「KIEN(季縁:きえん)」(高価格帯)、もう1つは、デイリーユースの洋服を扱うアップサイクルサービス「キモノヌッテ」(低~中価格帯)の2種類を展開しています。京都にあるショールームやオンライン、洋服の仕立て直し提携店等を窓口としてお客様の着物を預かり、ドレスや洋服へと作りかえていきます。
着物には、長い歴史の中で培われたさまざまな文化背景と高い価値が存在しています。例えば、「友禅」という柄を繊細に手書きする技術や、着物の着用シーンに合わせて仕立てる柄を変える「相手を想う」精神性、「紋(もん)」によって魔除けの効力を持ったお守りとして着用する文化などがあります。
しかし、近年はこれらの文化的背景を受け継いだ方法でつくられた着物は貴重なものとなっていると考えています。一方で、着物の出荷金額のピークであった1970~80年代に生産・購入された多くの着物が一般家庭のタンスや呉服店の倉庫に眠っている現状があります(出典:矢野経済研究所)。弊社は、これらの価値を再確認しながら、着物を再活用する方法を考える必要があると捉えています。
メインターゲットは女性で、40~50代の利用が多いものの、20~30代や60代以上も一定数が利用しています。特に「KIEN」では黒留袖などの晴れ着用の着物を持ち込む方も多く、子どもの結婚式や入学式、お宮参り、パーティーなどに着る目的で仕立て直しをされる方が多くなっています。
airCloset(東証グロース市場上場の株式会社エアークローゼットが運営する月額制ファッションレンタルサービス)やTAKAMI BRIDAL(高見株式会社が運営するブライダルコスチューム事業)で弊社がリメイクしたドレスのレンタルや共同催事、伊勢丹新宿店や高島屋大阪店、日本橋三越本店、阪急百貨店などでポップアップ店舗を出店した実績もあり、今後もさまざまな百貨店でポップアップ店舗を出す予定です。
▲クリックすると、動画をご覧いただけます。
日本の伝統的な衣装である着物は、日本ならではの文化的背景を有しています。例えば、ストーリー性のある絵柄を繊細に手書きした生地で、一点物の着物を仕立てることは日本では広く一般的に行われていたことでした。また、着物を仕立てる際は、その着物を着用する場面や対面する相手に伝えたいメッセージによって柄を変えるという、「相手を想う」日本人らしい精神性が体現されていたと思います。さらに、着物に「紋(もん)」という独特の柄をあしらうことで、「着物」という衣装自体を、命をつなぐお守りとして着用する文化もありました。
こういった文化は、1980年代までは日本の呉服市場の中で当たり前に受け継がれてきたものでした。しかし、1990年代以降、着物の機械生産・海外生産が取り入れられるようになる中で、そのような伝統的に深い意味を持った着物は減少したように感じます。日本の伝統や文化、精神性を体現する昔ながらの方法でつくった着物は、貴重なものになりつつあります。
一方で、現在家庭のタンスに約3,000万点、金額にして8兆円相当(出典:きものと宝飾社より)が眠るといわれる着物は生産方法が変わる前の1970~80年代につくられたものが多く、日本の伝統や文化、精神性を体現する高価値なものである可能性が高くなっています。しかし、それらの着物の多くが、所有者の高齢化や死亡などで次世代に受け継がれたタイミングで、取り扱いに困って廃棄されている現状があります。
弊社は、そのような忘れ去られた着物や廃棄されている着物の価値を再発見し、着物と日本の文化を改めて大切にできるような環境をつくっていきたいと考えています。
着物は家庭内に眠っているものだけでなく、ピーク時に生産されたものが呉服店などにも大量に残っていると言われています。今後、それらの着物を廃棄することになれば、環境にも大きな負荷がかかります。
また、生地に絵柄をつける職人など、着物にまつわる伝統産業も徐々に衰退してきている現状もあります。
日本の着物はもともと、必要な時に必要なものを注文してしつらえるスタイルでした。日本の伝統的な着物の在り方はSDGsとも相性が良く、着物のリユース、リサイクルを活性化させて着物の価値が再注目されれば、着物の発注が増え、衰退しつつある伝統産業の復活にも貢献できると考えています。
弊社は、家庭のタンスに眠っていた着物を、洋服の晴れ着や普段着へとアップサイクル(本来捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生させること)を行うサービスを企画・提供しています。
着付け等に手間がかかり、日常生活の中で着る機会の減った着物は、ある程度の広い保管スペースを要するため、使わなくなると廃棄するという選択肢も出やすくなります。捨てる前に洋服としてリメイクすることで着物に新たな価値を生み出し、伝統文化の継承や環境負荷の軽減などに貢献できると考えています。
弊社の着物のアップサイクルサービスは、着用シーンによって下記の2種類を展開しています。
留袖や訪問着といった刺繍や柄が華やかな着物を、パーティードレスやセミフォーマルのワンピース等に仕立て直すブランドです。ターゲットイメージは中流から富裕層の女性で、82,500円~104,500円(税込)の価格帯で展開しています。サイズ展開は依頼主に合わせて調整可能で、柄合わせや刺繍などの細やかなカスタマイズも可能です。
小紋や総柄、無地などの普段着用の着物を、セミフォーマルからカジュアルシーンで着用可能なワンピースやシャツ、チュニックなどに仕立て直すブランドです。ターゲットイメージは一般層から中流で、33,000円~55,000円(税込)の価格帯で展開しています。サイズは既定のもののみで、今後は服のデザインをさらに取り揃える予定です。
「キモノヌッテ」は、オンラインと京都ショールームで注文をお受けしております。今後、洋服のリメイク・リフォームなどを手がける専門店などと提携しお客様に着物を持ち込んでいただき、注文を受けることも計画しています。
一方、「KIEN」は、京都にあるショールームでの対面注文か、LINE等を活用したオンライン注文の2パターンから選ぶことが可能です。対面の場合はアップサイクル(リメイク)したい着物を持参いただき、ドレスサンプルを試着しながらデザイン決めや採寸を行います。オンラインの場合は弊社よりドレスサンプルをお客様の自宅に送付し、試着をしてもらったうえでデザインを決定、採寸も遠隔でやりとりをしながら調整し、ドレスへと仕立て上げていきます。
「KIEN」は、着物を持っていない方の注文も引き受けており、その際は弊社の持つ着物の在庫の中から1着を選んで、ドレスやワンピースをつくります。中には男性の着物をもとにワークシャツ等を仕立てることもありますが、現在は需要の多い女性物をメインで展開しています。
お客様から持ち込んでいただいた着物や、リサイクル着物の販売事業者から仕入れた着物をアップサイクルして販売したものが、弊社の売上となります。
着物の洋服へのアップサイクルはまだ一般的ではないからこそ、そもそも着物のリメイク・リユース市場の創出と認知拡大が大切だと考えています。そのため、弊社の活動の認知度を上げるべく、広報活動を強化してメディア露出を増やしたり、購入型クラウドファンディング等への参加を行ったりなどして、まずは「KIEN」や「キモノヌッテ」を知っていただくことに力を入れています。また、自身の終活や両親からの相続の際に利用されることも多いハウスクリーニングサービスとの連携も行い、着物の掘り起こしとアップサイクルへの需要喚起を強化できればと考えています。
さらに、若い世代の環境意識の高さに訴求する新サービスとして、白無垢を仕立て直したウェディングドレスの展開も準備を進めています。ウェディング業界はドレスや着物の入れ替えサイクルが早く、少しでも汚れたり型落ちしたりするとその多くが廃棄されてしまう現状があります。また、和装婚の割合の減少により白無垢の在庫の処分や管理に悩んでいる事業者もおります。
そのような着物を弊社で預かり、ウェディングドレスへとつくりかえるサービスを今後1つの事業として広げていければと考えています。
着物のリメイクについては既存サービスもありますが、弊社のサービスは3つの観点から競合優位性があると考えています。
弊社は、ドレスやワンピースのデザインと、お客様に訴求するクリエイティブの質の高さを意識しています。実際、お客様からデザインが決め手で弊社サービスを選んでいただくことも多く、デザイン性やクリエイティブ力は優位性のあるポイントだと自負しています。
国内の大手縫製事業者と、海外にも工場を持つ国内大手の着物製造業者との提携を行っています。現在は、最大月1,000着ほどの生産力を確保しており、デザイン性を担保しながら、アップサイクルする着物の量も確保可能な体制を構築しています。オペレーションに関するノウハウや生産力を高めるデザイン調整の技術なども保持しています。
法人として活動し、服の縫製や販売、貸衣装などにおいて他事業者とのアライアンスや組織作りを進めている企業は国内でも珍しく、独自性のある戦略だと自負しています。
着物を洋服に仕立て直すにあたっては、着物の生地ならではの特徴を理解し、対応する必要があります。
着物は全て直線ででき上がっており、生地は撚糸(ねんし)と呼ばれる1mあたり最低でも500回転ほど撚った糸でできあがっています。撚糸は裁断が難しく、洋服に多いカーブの裁断を工夫せず行うと生地が歪んでしまう上、縫い方も着物と洋服では異なるため、加工が難しくなっています。そこで弊社は、着物の生地を洋服に合わせて裁断可能な3か所の工場と連携している他、地方の縫製工場とも連携しながら縫製を進めています。
また、着物は生地の大きさにも特徴があります。洋服は150cm幅の生地を使用しますが、着物は37cm幅で12mの長さの生地を使用します。また、繊細に柄がほどこされていることから、美しいフォーマルドレスやワンピースを仕立てようとすると、柄の配置も意識したパターン起こしも必要となります。
弊社は過去の経験をもとに柄の配置とパターン起こしについてもノウハウがあるため、元の着物の美しさを最大限に表現するよう工夫したアップサイクルも受注可能です。
今後はまず、広報活動やハウスクリーニングを行う会社との連携などにより、着物のアップサイクルに対する国内の需要喚起と市場拡大を最優先事項として注力していきたいと考えています。
晴れ着のオートクチュールを展開する「KIEN」については、コンセプトを伝えるためにも、直営店舗を今後東京など主要都市にも置いていきたいと構想中です。一方、デイリーユースの洋服を扱う「キモノヌッテ」については、リメイクしたい着物を持ち込む窓口を増やすべく、洋服のリメイク・リフォームなどを手がける専門店との提携をさらに増やしていく予定です。各家庭には小紋や紬(つむぎ)など、普段着用の着物も各家庭にまだ大量に眠っていることが予想されるため、今後は「キモノヌッテ」をさらに拡大させていきたいと考えています。
また、国内で一定の市場が醸成できれば、いずれは海外展開も目指したいと考えており、市場調査を行っています。コロナ禍以前に代表自身が海外市場のテストマーケティングを行っていたことがあり、海外での引き合いは大きいと感じています。
海外に進出する際は、親日家の多い台湾や香港、シンガポールといったアジア諸国やアメリカ・ニューヨークを足がかりとして展開していければと検討しています。また、アラブ諸国には「アバヤ」という伝統的な民族衣装があり、着物の柄や生地と相性が良いと考えており、中東地域での展開も検討中です。
下の表は現時点において今後の経営が事業計画通りに進展した場合のスケジュールです。そのため、今回の資金調達の成否、調達金額によって、スケジュールは変更となる場合がございますので、予めご了承ください。また、売上高は事業計画を前提としており、発行者の予想であるため、将来の株価及びバイアウト等を保証するものではありません。
KIENを中心としたメディア露出の実績により獲得しつつあるブランド認知の更なる拡大を目指します。
「着物をアップサイクルする」ための専門サービスが存在し、依頼のハードルが下がっていることを認知してもらうマーケティング・プロモーションプランの計画をしています。
また、提携店を増やすことでタッチポイントを創出し、既存顧客向けの相談・受注窓口機能の強化と潜在顧客の認知・興味獲得を実現し、販売ネットワークを拡大していきます
事業拡大に向けたマーケティング・プロモーションの遂行と、BtoBのアライアンスの強化を進めていくことを計画しています。
同時に計画実現のため事業推進・商品企画/生産・経営管理の観点で人材を補強し、組織力強化を進めていくことを目指します。
2024年11月に東京店舗の出店を計画しています。
提携店によりカバーしていた関東圏での店頭受注を、自社比率を高め利益率改善を目指すとともに、より自社のビジョンを体現するコンセプチュアルな空間を創出することでブランディングの強化を行い、商品価値を高め競争力を高めていくことを目指します。
「▶︎ボタン」をクリックすると各年度目標の詳細をご確認いただけます。また、上記のサービス追加は、今回の資金調達に伴って行われるものではなく、今後、新たな資金調達を行うことによる追加を計画しているものです。なお、新たな資金調達の方法は現時点において未定です。
下記のKPIの推移については、事業計画書(売上高等推移予想)の内容を反映しております。なお、KPIの推移については、発行者の予測であり、必ずしも保証されるものではありません。 事業計画書につきましては契約締結前交付書面の別紙1-1・別紙1-2をご確認ください。
創業者の北川は伝統文化への造詣も深く、京都を中心に活動するサスティナビリティプロデューサーの一面と、多くのクリエイターとの交流を持ち、多様なプロジェクトで伝統文化と現代アート・クリエイションのコラボを実現するなど、多方面で活躍をしてきました。
同じく創業者の宮部は企業人として事業立ち上げや拡大を中心に従事してきた経験を持っています。
二人は理念と志を同じくしながら、異なったスキルを融合させサスティナビリティビジネスを展開しています。
その理念に共感し、アパレル企業での経験をアップサイクル事業に活かす人材や、デザイン、クリエイティブ、マーケティング、PRの分野から参画したタレントを揃えた、独創性を持ちつつ、バランス感覚に優れたチームを構築しました
龍谷大学卒業後、2004年4月に半導体企画販促として株式会社ロームに入社。
その後、ポーセリンアートやヴェネチアングラスの技術指導のサロンを運営。独自の協会を立ち上げ、全国に数百人の生徒が登録するまでに成長。
並行して様々な京都のクラフトマンのサポートをしていたことから、着物ドレスが生まれ、2020年3月に株式会社季縁を創業。
中央大学経済学部卒業後、2009年4月モバイルコンテンツ企業にて企画営業としてキャリアスタート。
2013年8月より、ヘルスケアベンチャーにて事業推進およびデジタル事業統括を経て、執行役員/経営戦略室室長として海外支社立上げ、大型資金調達や大手企業とのアライアンス締結を達成。
2020年3月に株式会社季縁を創業し、主に経営面を担うビジネスディレクターとして従事している。
大阪文化服装学院卒業後、新卒で株式会社アーバンリサーチへ入社。
デザイナーとして約4年間企画に携わり、その後2022年3月から株式会社季縁に入社。
季縁では、生産管理や商品企画等を担当している。
きっかけは、京都の着物染色職人さんから「このままでは衰退していく着物産業に危機感があり、どのようにすれば市場に届くようになるか商品を考えてほしい」との依頼があり、着物の形を変えてドレスにして販売するようになりました。
当初は、白生地から着物生地を作りドレスの制作をしていましたが、想像以上にご自身の着物のアップサイクルの需要が多く、着用機会を失い各家庭に眠ったままになっている着物が大量にある問題を実感しました。
また、もし個人がアップサイクルをしない場合はリサイクル事業者などに引き取られていくことが多いのですが、事業者の方の倉庫を拝見する機会があり、山のように積まれたデッドストックを目にしたとき、今ではもう継承者のいない技術を用いて作られた着物が捨てられていく状況を絶対に解決しなくてはならないという想いに駆られ、ヴィンテージ着物のリメイク事業を行う会社を創業しました。
個人的に大好きでよく着ている着物。
着物は工程ごとに携わる職人さんが変わるほど、丁寧に大切に作られる伝統工芸品です。
また着物を着る事で季節を表したり、自分の気持ちを示したり、私達日本人が持つ周りの方を想うという性質に繋がる大切な物だと感じています。
そんな素晴らしい着物が捨てられているという現実があります。
現代社会に生きている上で、着物を着る機会は少ないですが、文化が無くなってしまってからではもう手遅れです。
素晴らしく美しい着物を現代に合わせた形で残す今回の季縁のプロジェクトに心から賛同し、感謝いたします。
日本の大切で美しい文化が途絶える事なく、世界に羽ばたきますように。
京都は1000年の都として歴史を刻み、今も国内はもとより世界中から多くの人々を惹きつける文化や伝統産業の都です。
その中で代表的な伝統産業が西陣織や京友禅に代表される着物。近年、着物を着る習慣は年を追うごとに減少し、今では多くの着物がタンスに仕舞われたままになっています。
季縁は、京都が抱えるこの社会課題に向き合い、着物のアップサイクルにユニークなアプローチで取り組もうとされています。
私はこの取組みをテレビで拝見し、ご本人からじっくりとお話をお聞きし、そして大いに共感しました。
一反の着物や帯が出来上がるのには、大勢の職人さんの職人技が必要であり、このまま着物の需要が更に減少していけば、近い将来着物を作ることさえできなくなってしまいます。
季縁の取組みは伝統文化を守り、着物文化を拡げて行く上でとても意義のある取組みであり、私も全力で着物のアップサイクル事業を応援して行きたいと思います!
共同代表の北川さんと宮部さんから初めて季縁のビジネスの紹介を受けたとき、アップサイクルブランドだから興味を持ったのではなく、着物からこんなに素敵なドレスが作れることに驚いたことを覚えています。
2020年まで私も大手アパレル企業の役員をしていたこともあり、今まで見た着物ベースのドレスの中で最も美しいドレスだと感じています。
職人の高い技術により生み出された着物が簡単に廃棄されてしまう、着物の楽しみ方を世界中の人に知ってほしい、それ以上に日本人としてその想いを継承していきたいという北川さんのメッセージは日本という国が考えるべき文化の伝承だと思います。
また、使われなくなった着物を現代の衣生活にフィットするデザインでアップサイクルし、新しい着物のスタイルをクリエイションしていくことは、着物という日本人のアイデンティティを持続可能にしていくことにもなりうるのではないでしょうか?
京都にある季縁のショールームに伺ったときに、変わらない大切さと変える大切さを共に持つことが季縁というブランドの強さなのだと理解できました。
私の友人のお嬢さんがお母様の留袖でドレスを作った話を聞きました。形を変えてもその着物に添えられた思い出や歴史が新しい形になることで次の思い出や歴史を生み出していく、そんな人の想いを伝えるブランドこそが、次の時代に必要なブランドではないかと考えます。
京都から世界に発信する季縁の様々な発展を願ってやみません。
便利で合理性のあるこの暮らしを維持するために、一体どれだけの人の悲しみの犠牲を強いてきたのか私たちは気づかぬようにして生きている。
しわ寄せは、私たちの生活からは遠いところで起きる。世界規模でとらえるべき超格差社会、地球の悲鳴ともいえる気候変動、今日も苦しい思いをしながら戦禍を生きる人たち、それらの歪みに、私たちは気づけない。
しかし、ぼんやりしていて気づいたときにはもう、遅いのかもしれない。
季縁の代表取締役の北川さんは、この社会の暗闇に気づいている。
彼女の本質を見る目と、するどい直感とクリエイティビティで、人が気付かない価値あるものの本質的良さを紡ぎなおし、社会にさまざまな仕掛けをプロデュースしてきた。
そのすべての取り組みには常に、この社会が少しでもよくなるようにという願いが込められている。
学者・政治家・経済人・アーティスト・文化人・宗教家・スポーツ選手・学生…。各界のリーダーを巻き込みながら、彼らが気づかなければいけないことを気づけるように仕掛け、新しい流れを作るきっかけの種を日本中にまいている。
今回の季縁プロジェクトもその一つ。彼女がやることならば、信じられる。
そして、このプロジェクトを起点にした輪が大きくなることはこの社会の中で、弱い立場にいて苦しむ人たちが少しでも幸せだと思える日々を手に入れられることに繋がっていくんだと思う。
心を惹かれる伝統工芸品に一度出会ったら、それを創るための技術、必要となる道具・材料、背景にある伝統・歴史、籠められた作者の魂に至るまで、ひとつ一つを丁寧に紐解かずにはいられない。
京都の神社・仏閣を舞台に、読経、座禅、祈り、精進料理を通した精神的な修行の場を提供し、現代社会において失われている目に見えない価値観を人々に伝えずにはいられない。
これが私の知る北川さんであり、着物アップサイクル事業は北川さんだからこそ成し得る事業といえます。
着物のアップサイクルには、着物を仕立てる作業を巻き戻して反物をつくり、反物の素材や意匠を活かしながら新しいドレスを作る過程において、途方もない根気と慎重さが求められるからです。
今日、北川さんが手がける着物ドレスは、時代と国境を越えて高く評価され、次々に新しい価値を生み出しています。これからも成長を続ける事業です。
着物が非日常になって久しい日本では、毎年1兆円に相当する着物が廃棄されています。
季縁の作品が国内外の多くの人々に様々なシーンで使われることで、着物文化の原点に世界中の関心が集まり、着物の文化・技術の継承・発展に繋がることをお祈り申し上げます。
弊社は、メディア掲載実績があります。
※移動後のWEBサイトは、FUNDINNOが運営するものではないことをご了承ください。
弊社では、株主の皆様のご支援に感謝するとともに、弊社商品へのご理解を深めていただき、より多くの方に商品をご利用いただくための優待サービスを提供しております。詳しくはこちらからご確認ください。
※移動後のWEBサイトは、FUNDINNOが運営するものではないことをご了承ください。
【優待の基準日】
毎年2月末日
【優待内容】
1株以上の方:季縁の着物アップサイクル(KIEN・キモノヌッテ)をオーダーされる方に、税込み販売価格より5%OFFにてご提供します。
【お申し込み方法】
基準日経過後、ご予約、ご注文可能のご案内をメールにてお送りします。その際に弊社お問い合わせアドレスまで「お名前」「ご住所」「株主優待を利用する旨」をお知らせ下さい。お申し込み時のお名前・ご住所と株主名簿のお名前・ご住所を照合してご利用の確認を行います。株主名簿のお名前やご住所に変更がある場合はお手続きをいただいてからお申し込み下さい。
【ご注意】
※KIEN・キモノヌッテのどちらでもご利用いただけます。
※5%OFFは何度でもご利用いただけます。
※オプション(裏地取り付け、刺繍追加など)には適用されません。
※ご自身の着物にてオーダーされる方への5%OFFの特典と併用可能です。
▲クリックすると、動画をご覧いただけます。
私たちが推進する「着物アップサイクル」は、日本が抱える大量の着物のデッドストック問題の解決や日本中の各家庭に眠る貴重な文化資産の利活用の実現を目標としています。
しかし、もう1つ大きな私たちの活動の原動力になっていることがあります。それはアップサイクルをご依頼いただいたお客様から届く多くの感謝の声です。
「こんなに素敵に生まれ変わると思っていなかった」、「母から貰った”着物“だから、また着ることができて嬉しい」など、本当にこの事業を拡大していくことが社会貢献になると日々実感を得ることができます。
私たちがお預かりする"着物"にはそれぞれに大切に受け継がれてきたご家族の思い出や、作り手である職人さんの想いが詰まっています。
残念ながら今は日の目を見ることなく、眠ったままになっている”着物“に新たな息吹を吹き込み、心温まるストーリーを絶やすことなく後世に受け継いでいくために、アップサイクルを身近なものにする発信の強化と、ご満足いただける品質にて生産を続けていくための体制の確保に注力し、多くの方々のお役に立てるよう事業拡大を目指していきます。
資本金: | 21,000,000円(2022年8月29日現在) |
発行済株式総数: | 1,112株(2022年8月29日現在) |
発行可能株式総数: | 10,000株 |
設立日: | 2020年3月24日 |
決算日: | 2月28日 |
株式会社季縁による株主名簿及び新株予約権原簿の管理
株式会社季縁株式に投資するにあたってのリスク・留意点等の概要
※以下は株式会社季縁株式に投資するにあたってのリスク・留意点等の概要です。詳細については必ず契約締結前交付書面をご確認ください。また、一般的なリスク・留意点については 「重要事項説明書」をご確認ください。
発行者は前期決算期末(2022年2月28日)において債務超過ではありませんが、直近試算表(2022年8月31日)において債務超過となっています。今後、売上高が予想通りに推移しない場合、債務超過が継続するリスク及び有利子負債の返済スケジュールに支障をきたすリスクがあります。
発行する株式は譲渡制限が付されており、当該株式を譲渡する際は発行者の承認を受ける必要があるため、当該株式の売買を行っても権利の移転が発行者によって認められない場合があります。また、換金性が乏しく、売りたいときに売れない可能性があります。
募集株式は非上場の会社が発行する株式であるため、取引の参考となる気配及び相場が存在いたしません。また、換金性も著しく劣ります。
募集株式の発行者の業務や財産の状況に変化が生じた場合、発行後の募集株式の価格が変動することによって、価値が消失する等、その価値が大きく失われるおそれがあります。
募集株式は、社債券のように償還及び利息の支払いが行われるものではなく、また、株式ではありますが配当が支払われないことがあります。
募集株式について、金融商品取引法に基づく開示又は金融商品取引所の規則に基づく情報の適時開示と同程度の開示は義務付けられていません。
有価証券の募集は、金融商品取引法第4条第1項第5号に規定する募集等(発行価額が1億円未満の有価証券の募集等)に該当するため、金融商品取引法第4条第1項に基づく有価証券届出書の提出を行っていません。
発行者の財務情報について、公認会計士又は監査法人による監査は行われていません。
発行者の前期決算期末(2022年2月28日)及び直近試算表(2022年8月31日)において営業損失が計上されています。今後、売上高が予想通りに推移しない場合、営業損失が継続するリスクがあります。
今後の市場動向及び市場規模など不確実性を考慮した場合、競合他社の参入等により当該会社の市場シェアの拡大が阻害され収益性が損なわれるリスクがあります。
発行者の設立日は2020年3月24日であり、税務署に提出された決算期(2022年2月28日)は第2期であり、現在は第3期となっています。 上場企業等と比較して銀行借入等による融資や各種増資について円滑に進行しない可能性があります。 発行者の資金調達計画(今回の募集株式の発行による増資を含む)が想定通りに進行せず、事業拡大に必要な資金が調達できない場合、事業計画及び業績に影響を及ぼす可能性があります。発行者は当募集において目標募集額を750万円、上限応募額を3,000万円として調達を実行します。 但し、現時点では上記資金調達が実行される保証はありません。なお、発行者は当募集後、2023年3月に不足分の資金調達を予定(※ 但し、今回の資金調達により上限応募額に到達した場合は、2023年3月の不足分の調達は行わない予定です。)していますが、売上実績が想定どおりに進まない場合には予定している資金調達に悪影響を及ぼし、今後の資金繰りが悪化するリスクがあります。
発行者は創業以来、配当を実施していません。また、事業計画の期間に獲得を計画しているキャッシュ・フローは事業拡大のための再投資に割り当てる計画です。そのため、将来的に投資家還元の方法として配当を実施する可能性はありますが、事業計画の期間においては配当の実施を予定していません。
発行者の事業において販売するサービスは、販売時の景気動向、市場の需給状況により予定販売単価及び想定販売数量を大幅に下回る可能性があります。
著しい売上高の下落、予想外のコストの発生、現時点で想定していない事態の発生などの事象により、資金繰りが悪化するリスクがあります。
発行者は、事業を実施するにあたり関連する許認可が必要となる可能性があります。 発行者が既に必要な許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、 その後に係る許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。
発行者の事業は、代表取締役である北川淑恵氏及び宮部喬史氏の働きに依存している面があり、両氏に不測の事態が発生した場合、発行者の事業展開に支障が生じる可能性があります。
ファンディング・プロジェクトが成立しても、払込金額及び振込手数料が一部のお客様より払い込まれないことにより、発行者が当初目的としていた業務のための資金調達ができず、発行者の財務状況・経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
発行者から当社に対しては、審査料10万円(税込:11万円)が支払われるほか、今回の株式投資型クラウドファンディングが成立した場合、募集取扱業務に対する手数料として、株式の発行価格の総額の20%(税込:22%)相当額(2度目以降の場合は総額の15%(税込:16.5%)相当額)が支払われます。また、企業情報開示のためのシステム利用や当社サポート機能の提供に対するシステム及びサポート機能利用料として、毎月5万円(年間60万円)(税込:5万5千円(年間66万円))と決算期に5万円(税込:5万5千円)を発行者から当社が申し受けます。なお、当社が定める期限までに月次、四半期及び決算に関する企業情報等が開示された場合、システム及びサポート機能利用料は免除されます。