※1:JICA、株式会社SPEC「カンボジア国 土壌硬化剤 STEIN 技術を活用した灌漑・農業施設造成整備等に関する」案件化調査業務完了報告書
※2:外務省
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・途上国を中心に世界の20億人以上が全天候型の道路に簡単にアクセスできない状況を受け、SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」において途上国へのインフラ支援を組み込む
出典 :国際連合広報センター
・途上国の成長等を目指し、2019年に「質の高いインフラ投資に関するG20原則」が各国首脳間で合意され、ライフサイクルコストからみた経済性や環境への配慮、債務持続可能性等が重視されるように
出典 :外務省
・アフリカでは都市化の進展に伴う都市への人口集中による基礎インフラ不足が問題視される等、新興国・途上国においてインフラ需要は建設・維持補修ともに高まる見込み
出典 :JICA、経済産業省
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弊社代表の久保祐一はこれまで、重金属類における土壌汚染をはじめとした環境対策事業に従事してきました。その際、国内の未舗装道路や水路などに活用されていた「STEIN(シュタイン)」という土を固くする特殊な土壌硬化剤の技術に着目していました。
そうした中、「STEIN」の開発者で弊社取締役である松村孝雄とともにグローバルサウス(南半球に多いアジア、アフリカなどの新興国・途上国の総称)のインフラ整備への活用を行うために、株式会社SPECを創業しました。
その後、独立行政法人国際協力機構(JICA)の民間連携事業に採択され、カンボジアでの案件化調査を機にSTEIN海外事業を本格化しました。
「STEIN」は、2015年東京都中小企業振興公社の海外販路開拓支援事業の支援対象商品に採択(2015)されており、道路や水路の整備に活用することで、途上国のインフラ発展に貢献しています。カンボジアでの事例においては、途上国で普及するラテライト道路と比較してコスト約3分の1、耐久性10倍以上という成果を得るなど、資金や技術が不足する発展途上国のニーズに合っていると考えています。
さらに、CO2排出量を抑制できる点も大きな特徴で、鉄筋コンクリート舗装と比較して約12分の1(出典:国土技術政策総合研究所、公益社団法人日本道路協会資料より弊社算出)にまで抑えることが可能です。こうした環境配慮要素も事業を後押ししており、今年3月、外務省の脱炭素技術海外展開イニシアティブに採択されました。
「STEIN」は、国内においても1,500ヶ所以上の現場に活用されてきましたが、生活水準の向上によってJIS規格(日本工業規格)を重んじる傾向が強まってきたことで利用先が限定的になっていました。そうした中で、インフラ未整備が深刻な途上国を中心に海外展開へと舵を切っていきます。
新興国・途上国のインフラ需要の市場規模は2020年に約8,360億ドル(出典:JICA)となっている中、欧米、アジア、アフリカの14ヶ国で施工(試験施行含む)を行ってきた実績があります。
弊社は、「人のための事業」をモットーに、人口増や経済成長が著しい一方で、インフラ整備が追いつかず、未だに貧困や環境被害などに苦しむグローバルサウスへの挑戦をしています。まずは、農道整備や市場へのアクセス、水源の確保など現地の喫緊の課題に注力し、ひいては雇用の創出などの経済成長にも貢献していきたいと考えています。
途上国の多くは、インフラ整備への予算が限られており、「STEIN」のような低コストかつ耐久性に優れた素材を求めていると考えています。さらに、脱炭素要素も公的機関の協力を得る上で欠かせません。
こうした要素を有する「STEIN」の価値を多くの方に知っていただき、知恵をお借りしながら事業を推進していきたいと考えています。
2000年のデータにはなりますが、アフリカ全体では、道路の舗装率はわずか約16.5%でしかありませんでした(出典:世界銀行2000)。近年になって弊社が現地訪問する中でも、こうしたインフラ整備の状況は中々改善していないように思われます。道路や水路が舗装されていないと、雨季には道がぬかるみ、車やバイクは通れず、食糧が届かない、学校や病院へのアクセスが絶たれる、豪雨で洪水や周辺の農地への被害が出るなど、多くの悪影響が発生します。さらに、乾季には水源が枯渇するなど、1年を通して不便を強いられている現状があります。
近くに水源がなく、ため池なども整備されていないので降雨に頼って農業を行うしかない。道路も整備されていないが政府の予算が回ってこず、いつまでたっても舗装されず、せっかく農作物が収穫できても市場にもっていくことができず、仲介業者も来てくれない。
州の中の農業グループをよく回って栽培指導をしているが、雨季は訪問も困難になる。政府はダムやため池の整備を進めると言っているが遅々として進まず、特に乾燥地域では乾季にひどい干ばつが起き、農業だけでなく住民の生活すら脅かされる状態が多々発生する。
稲作の収穫量をあげるために機械化の促進が叫ばれているが、そもそも農地までの道路が整備されておらず、水路も土のままであるため漏水や雨季に水量が増えた際の浸食に弱い。
こうした点に加えて、人口の急増も重なり、インフラ整備を急ぐ必要があるのですが、資金やノウハウ不足だけではなく、CO2排出量といった環境面の問題などクリアしなければならないハードルが多く存在しています。
このままでは、農業をはじめとした生産活動や資源、人の輸送などを妨げ、経済の発展を遅らせるだけでなく、劣悪な生活環境による健康被害の深刻さは増すばかりです。これからの世界経済の成長を担う発展途上国において、インフラの整備は急務であり、現地ニーズと環境に配慮した材料や工法が必要であると考えています。
弊社は、土壌を短期間に固める特殊な土壌硬化剤「STEIN」を用いて、発展途上国の道路や水路などのインフラ整備を進めていきたいと考えています。
「STEIN」は、カルシウムやマグネシウムなど20種類以上の無機物で構成されたSTEIN元素を原料にした製品です。これを土と混ぜて施工していくのですが、「STEIN」約1割に対して、現地の土を約9割配合することで簡易施工が可能です。現地の土壌を活かすことで外部資材の投入を大幅に削減するなどコストや環境に配慮した製品であると自負しています。
さらに、大型トラックのタイヤ荷重に十分耐えられる強度30㎏/㎠以上(一般的な20トン大型トラックのタイヤ荷重:約6.4㎏/㎠)を実証しており(出典:弊社調べ)、安全に走行できる道路を作ることができます。
「STEIN」を使った舗装との比較として挙げられるのが、アスファルト舗装や鉄筋コンクリート舗装ですが、これらは原材料や施工過程で多くのコストや技術力を要します。また、排出するCO2量もボトルネックとなっていました。対する「STEIN」を使った舗装は、環境負荷が低い原材料を使用するだけでなく、現地の土を使った施工や運送面でも環境にやさしい工法であると言えると思います。
弊社はJICAの民間連携事業(案件化調査及び普及・実証事業)に採択されたことで、「STEIN」を用いたカンボジアでの灌漑設備や道路の施工を行いました。同国では、農業がGDPの約24.3%(出典:外務省)を占める主要産業となっている中、水災害が多く、雨季には道路などの破損・決壊が起こり、乾季には農業用水の確保が難しく、住民は不便な生活を余儀なくされていました。
そうした中、2016年より開始した案件化調査では国内で製造した「STEIN」を用いたインフラ整備を行い、カンボジアで多く見られるラテライト道路と比較してコスト及び耐久性で優位性が認められました。
続く2019年に開始した普及・実証事業では、新たに農研機構などのパートナーが加わり、現地で「STEIN」を製造し、施工まで行うと同時に、製造設備及び技術移転を行いました。さらに、「STEIN」施工道路でのライフサイクルコスト試算を行い、アスファルト舗装に対して約7〜5割程度のコスト削減効果が認められるという成果も得ました。
また、本事業を通じて農研機構とも共同研究を行うことで、土壌硬化剤及びカンボジアにおける土壌、灌漑設備等の研究が進むことが期待され、減災、防災対策として地方自治体の整備工事に活用される可能性が高まると考えています。
今後は普及セミナーを通じて、施工法や効果を伝えていくとともに、カンボジアにおける生産、流通、販売、施工、技術普及に関するビジネスモデルの作成や事業実施体制を含む将来の普及展開計画を策定していきたいと考えています。
実際に、普及・実証事業報告セミナー後のアンケートでは以下のような肯定的な意見をいただいています。
灌漑設備(水路〈用水・排水〉、ため池、運河、河川の構造物、ダム)及び道路(地方道路、農道)への利用に対する期待が大きい。雨季になると地滑りやため池の決壊が発生するため、災害防止に役立てるのでは。州の職員に詳細な技術トレーニングを行ってほしい。
現在カンボジアでよく実施されている簡易アスファルト舗装は熱に弱く、一定期間が経過すると変形しメンテナンスが必要となる。長期的なスパンで運用費用が抑えられる工法のニーズはより高くなる。
地雷を除去した後の土地の有効活用をしたいが、予算が限られており道路整備を簡易的に実施したい。現在カシューナッツやペッパーの加工場を検討しており管理用地の施工に役立てたい。
弊社が手掛ける案件の多くは、公的機関やその代理店からの依頼を受けスタートします。現地の土壌・土質の調査やコンサルティングなどスーパーバイザー的な役割を担い、施工に必要な「STEIN」を海外に供給することで収益を確保しています。
今後は、現地での「STEIN」製造体制を構築していくことで、弊社は原料となるSTEIN元素の量産化に努め、さらなるコストダウンも図っていく考えです。カンボジアではすでに配合設備を建設し、現地生産を可能にしています。ここを拠点に周辺地域への展開を加速していく考えです。
弊社は、公的機関との連携を通じて、「STEIN」の拡販を目指していきます。そのため、国内外のイベントや展示会出展などを通じて公的機関関係者に「STEIN」を知っていただくPR活動を強化していきます。これまでにも日本政府主導のアフリカ開発会議(TICAD)への出展をきっかけにアフリカのパートナーを開拓するなどの成果を得ています。
こうしたPRなどを通じて、ケニアの養殖池や難民キャンプ地整備、ガーナのカカオロード整備など各地域のニーズに応えています。直近では、人口増が加速するナイジェリアの道路整備のほか、経済産業省のJ-Partnershipに採択されたことで、ケニアのMOI大学と共同研究を進め、土木工事の際に問題となるブラックコットンソイルの硬化、道路やため池の施工を予定しています。
また、国内においては、すでに1,500ヶ所以上の現場に活用いただいていますが、近年の防災や脱炭素ニーズの高まりもあって、簡易的な補強対策工法として「STEIN」の活用シーンは数多く残されていると考えています。
弊社事業は脱炭素との親和性を評価され、外務省の脱炭素技術海外展開イニシアティブに採択されるなど公的機関からの評価を得ています。さらに、「STEIN」は模倣リスクを避け、特許は未出願です。加えて製造には高い技術力を要することから、他の事業者が同品を製造可能にすることは容易ではないと考えています。
また、弊社事業において欠かせないのが、現地のパートナー開拓及びオーナーシップマインドの醸成です。しかし、ODA(政府開発援助)によって先進国に支援されてきた背景などから、これを当たり前と考える住民も未だ多く、決して容易ではありません。こうした現地の情勢や国民性に対する理解だけでなく、現場土壌に最適な機材選定の知見も求められます。
そうした中、弊社は地域コミュニティの特性や歴史的な背景を理解することはもちろん、元JICA海外協力隊のメンバーが現地の方と生活を共にし、連携を深めていこうとしています。
弊社は今後、アフリカ全土、東南アジアへの展開を加速し、グローバルサウスの発展に貢献していきたいと考えています。そのためにも弊社が指針としているのが、G20各国首脳間で合意された「質の高いインフラ投資に関するG20原則」です。
この中では、環境への配慮や経済性など6つの原則で構成されていますが、弊社は「STEIN」を通じてそれぞれに価値の提供をしていきたいと考えています。環境に配慮した強じん性や長期メンテナンスが不要なライフサイクルコストなど、すでに提供できていると自負するものもありますが、今後は現地パートナーの育成や雇用創出も強化していきたいと考えています。このように、「質の高いインフラ」を示していくことで、国内外の公的機関や民間との連携もより一層強化されていくと考えています。
下の表は現時点において今後の経営が事業計画通りに進展した場合のスケジュールです。そのため、今回の資金調達の成否、調達金額によって、スケジュールは変更となる場合がございますので、予めご了承ください。また、売上高は事業計画を前提としており、発行者の予想であるため、将来の株価及びIPO等を保証するものではありません。
弊社事業を拡大していく上で、まずは認知度向上に注力していきます。公的機関主催のイベントや国際展示会などへの積極的な参加を通じて国内外の公的機関及び民間へのPR活動を強化していきます。
認知度向上に向けた取り組みは継続しながら、来期以降売上計上見込みの複数調査事業を本格化し「STEIN」に触れていただく機会を増やしていきたいと考えています。
公的事業受注数の増加に伴い「STEIN」の製造体制を強化していきます。現地での製造体制の確立に向けたマニュアル整備や設備、機材などの準備を本格化し、再現性を高めていきたいと考えています。
STEINの原料となるSTEIN元素の製造拡大、量産化に向けた新工場の設立を計画しています。気候の影響を受けないエリアを選定し、人員確保、技術指導を行なっていきます。
「▶︎ボタン」をクリックすると各年度目標の詳細をご確認いただけます。また、上記のサービス追加は、今回の資金調達に伴って行われるものではなく、今後、新たな資金調達を行うことによる追加を計画しているものです。なお、新たな資金調達の方法は現時点において未定です。
下記のKPIの推移については、事業計画書(売上高等推移予想)の内容を反映しております。なお、KPIの推移については、発行者の予測であり、必ずしも保証されるものではありません。 事業計画書につきましては契約締結前交付書面の別紙1-1・別紙1-2をご確認ください。
※1:国内向けのSTEIN製品の年間販売量になります。
※2:グローバルサウスに対する年間調査案件数になります。
※3:グローバルサウスに対するSTEIN元素の年間販売量になります。
弊社は、代表の久保をはじめ、現地パートナーの開拓から関係構築、技術指導を担えるメンバーが揃っており、海外事業展開をスムーズに行える体制を構築しています。また、複数の公的機関採択事業を手掛けてきたことで、アジア・アフリカを中心に各国関係者とのネットワークも有しています。
1992年3月 日本大学卒業
1993年4月 丸紅メタル株式会社入社。同社取引先リソースを基礎に、世界に技術を届ける重要さ、商売の基礎を教わり、大型Li+電池開発など開発案件に取り組んだ
1997年1月 久保金属株式会社入社。1946年創業の取引リソースを活かし、光学・医療向精密加工技術、熱対策技術、異種材料接合技術、環境対策技術などに注力
2004年10月 株式会社SPEC設立
2005年11月 株式会社SPEC代表就任(現業)。「STEIN」の持つ重金属類の環境対策技術より、生活の下支えをするグローバルサウスからの欲しいに応える事業の調査を開始し、2016年にJICA民間連携事業に採択を受け、案件化調査を機に現地への挑戦が開始した
2011年1月 久保金属株式会社代表就任(現業)
1968年3月 武蔵工業大学卒業
1968年4月 本田技研工業株式会社入社。エンジン機関の開発に従事
1975年2月 株式会社松村綜合科学研究所設立(旭川市)、代表取締役(現業)。土の持つ機能を基礎として土壌硬化剤「STEIN」の開発。「STEIN」の製造および施工を実施し日本全国に供給。また重金属類不溶出化技術による環境技術へ挑戦した(技術保有)
2004年10月 株式会社SPEC設立(美瑛町)、代表取締役
2005年11月 本社東京移転に伴い、取締役(現業)※技術研究所管
2012年3月 上智大学卒業
2012年4月 三菱UFJニコス株式会社入社。顧客対応・債権管理部署に従事
2016年(2年間) 青年海外協力隊にてケニア国派遣、農業支援従事
2019年1月 株式会社SPEC入社(現業)。グローバルサウス向けの営業・企画をリーダー(部長)として注力従事し、パートナー発掘および技術SVなどを担当する
1977年3月 喜多方商業高校卒業
1977年4月 ロッテ商事株式会社入社。経理業務に従事し経理管理の基礎を取得
1992年12月 久保金属入社(現業)。業務・経理・総務を一貫して受け持つ
2007年11月 株式会社SPEC業務(現業)。一貫して取得した業務・経理・総務の経験を活かし業務のリーダーを担当する
弊社の原点である久保金属株式会社(以下、同社)は代表の祖父が昭和21年に創業しました。代表は大手商社を経て同社に入社し、熱対策技術や環境対策事業に従事する中で「STEIN」と出会いました。
「STEIN」は、当時、国内の農道や水路だけでなく公園や学校敷地内の舗装などに活用されており、人やその生活を下支えする技術であると確信していました。
しかし、近年の日本では生活水準や美的景観を重んじる傾向が強まり、アスファルトや鉄筋コンクリート舗装が主流となっています。
そうした中で、アジアやアフリカなどの発展途上国におけるインフラ整備の現状を知り、「STEIN」の可能性を感じました。実際にベトナムやカンボジアへ視察訪問する中で、未舗装のまま放置された道路や水路を目の当たりにしました。
このままでは命に関わる「食」の生産活動の停滞、医療へのアクセス遮断、健康被害の増加など、深刻な現地の状況に危機感を覚え、海外展開を決意しました。
弊社は「人やその生活を下支えしたい」という思いのもと事業を行なっています。「STEIN」を海外に供給していくことで、途上国で暮らす人々の生活を豊かに、さらには雇用を生み出し、その国の経済成長に貢献できるよう尽力していきます。
私たちはナイジェリアでの事業を共に進めるパートナーです。STEINのことはTICAD7の展示で知り、人口が現在の2億人から更に増加し道路や宅地整備のニーズが高まるナイジェリアで活用できると思いました。
事業を始めるにあたり、先にナイジェリア内でも軟弱地盤として知られる地域の土を採取し、強度試験を国内研究機関で実施しましたが充分な強度が得られました。
6月にEdo州の州道で初めてSTEINの施工をパートナーのゼネコンとともに実施し、更にナイジェリアで広がりを見せるべく奮闘しています。
「古くて、新しいもの・・・・・・」
まさに、STEINの土を固める技術は、戦後の日本の復興期に大いに活躍をしたが、アスファルトやコンクリートに取って代わられ、今や日本では忘れ去られた技術でした。
しかし、未だコストの関係からアスファルトやコンクリートを使えない、途上国の地方の生活道路や灌漑施設で活躍の場を見出し、さらに、環境にやさしいという今の時流にピッタリの技術であることは間違いありません。
私が当社の久保社長と一緒に取り組んだカンボジアのプロジェクトでも、地元の方々の生活環境が大きく改善されて、大変、よろこばれていたことが印象的でした。
今度は、この素晴らしい技術をアフリカをはじめとする、この技術を必要とする世界の国々に普及することを期待しています。
STEINは2022年世界銀行が主催する企業と大学の共同研究事業で知りました。特に地方部ではまだ道路、灌漑も未整備であるため簡易舗装の技術にニーズが高いと共にブロック化すれば簡易な建物の建築にも役立てることができると期待しています。
ケニアの土質を何種類か採取し、土質試験を実施しましたが、従来土木工事に使えない土質も硬化できることが判明し、今後さらに研究とフィールド実証を進めることになりました。
今までの工法では解決できなかったサイトで活用できればケニアのみならず対象の土に苦しんでいる地域で利用がさらに広がると考えています。
私はJICA普及・実証事業において、カンボジア国の土壌硬化剤STEINを現地の土と混ぜ合わせて道路舗装として活用した際の、現地適用性に関する技術的評価者として参画しました。
現地実証試験結果から、十分な強度を発現し、STEINは道路舗装として適用性があることが明らかとなりました。STEINは現地の土に対して10%程度混ぜ合わせて転圧することで土を硬化させる特徴があり、土の構造物を強靭化させます。
未整備の交通インフラや農業インフラへ普及させることで、生活の質が向上すること、豪雨時の減災の効果が発揮できることに共感しました。
今後、諸外国において、STEINを未舗装道路への普及や脆弱な土水路や斜面へ活用し、低コストで効率的なインフラの整備へ貢献していくことを期待しています。
「STEIN」はKalobeyei難民居住区の生活環境改善のための日本の技術をコンサルタント経由で集めているときに知りました。大きな利点は適用方法がシンプルで現地のエンジニアに指導をして施工が実施できる、施工完了から硬化が実感できるまでが非常に早く、災害発生後などの緊急事態にも使える点です。
さらに道路だけでなく川岸の保護や灌漑整備にも使える可能性があると考えています。前回のプロジェクトでは日本から最終製品を輸送しましたが時間がかかってしまい道中トラブルも多かったので、今後のケニア現地での製造開始に大きな期待をしています。
当社は、以下のメディア掲載・事業採択実績があります。
資本金: | 10,000,000円(2023年6月14日現在) |
発行済株式総数: | 200株(2023年6月14日現在) |
発行可能株式総数: | 800株 |
設立日: | 2004年10月22日 |
決算日: | 3月31日 |
株式会社SPECによる株主名簿及び新株予約権原簿の管理
株式会社SPEC株式に投資するにあたってのリスク・留意点等の概要
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発行者は創業以来、配当を実施していません。また、事業計画の期間に獲得を計画しているキャッシュ・フローは事業拡大のための再投資に割り当てる計画です。そのため、将来的に投資家還元の方法として配当を実施する可能性はありますが、事業計画の期間においては配当の実施を予定していません。
発行者の事業において販売するサービスは、販売時の景気動向、市場の需給状況により予定販売単価及び想定販売数量を大幅に下回る可能性があります。
著しい売上高の下落、予想外のコストの発生、現時点で想定していない事態の発生などの事象により、資金繰りが悪化するリスクがあります。
発行者は、事業を実施するにあたり関連する許認可が必要となる可能性があります。 発行者が既に必要な許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、 その後に係る許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。
発行者の事業は、代表取締役である久保祐一氏の働きに依存している面があり、同氏に不測の事態が発生した場合、発行者の事業展開に支障が生じる可能性があります。
ファンディング・プロジェクトが成立しても、払込金額及び振込手数料が一部のお客様より払い込まれないことにより、発行者が当初目的としていた業務のための資金調達ができず、発行者の財務状況・経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
発行者から当社に対しては、審査料10万円(税込:11万円)が支払われるほか、今回の株式投資型クラウドファンディングが成立した場合、募集取扱業務に対する手数料として、株式の発行価格の総額の20%(税込:22%)相当額(2度目以降の場合は総額の15%(税込:16.5%)相当額)が支払われます。また、企業情報開示のためのシステム利用や当社サポート機能の提供に対するシステム及びサポート機能利用料として、毎月5万円(年間60万円)(税込:5万5千円(年間66万円))と決算期に5万円(税込:5万5千円)を発行者から当社が申し受けます。なお、当社が定める期限までに月次、四半期及び決算に関する企業情報等が開示された場合、システム及びサポート機能利用料は免除されます。