「ベンチャー投資のマイルール」アンケート結果発表

2023年8月22日 コンテンツ

FUNDINNO投資家の皆様に、ご自身のベンチャー投資の「マイルール」について聞いてみました。その中からいくつか抜粋したものを記事にいたしましたので、ぜひ、ご自身のご投資判断の参考にしてみてはいかがでしょうか。(2021年6月実施のアンケート結果より)

20代のベンチャー投資スタイル

・経営陣の学歴・経歴 / 上場企業にないビジネスモデルかどうか / ピーク時の売上高利益率

・事業内容が面白く、事業計画が妥当で今後10年はその事業で安定した収益が出そうだと判断したら投資を検討する。

・独自性のある事業 早期EXITの可能性が高そうな先 資金調達計画、スケジュールが適切と思われる先 株式型であること

・自分が個人的に欲しいと思ったり、社会に必要だと感じたりする内容の事業に投資している

・設定している社会課題とその解決法に共感できるか、スケールできるか、経営者の本気度を考慮する他、場合によっては個人的に経営支援できるかどうかを検討します。

・自分が普段から課題として感じていたことを解決してくれそうな事業であり、経営者がそれをやり遂げてくれそうな時。

・社会課題、特に解決することで弱い立場の人々に利益をもたらす課題に向かおうとしていると共有できるか / 表面的ではなく、本質的な部分にアプローチしようとしているか

・自分が興味を持った案件で、投資したお金は捨てたものと考えられる会社にのみ投資をさせていただいております。

・自分がJoinしてやりたいと思える会社にしか投資しない

・情報通信分野中心に投資。最近では、株主優待を実施している企業もあり、その点も注目。

30代のベンチャー投資スタイル

・エンジェル税制Aが使えてグローバルに展開が可能なもの。

・既に同業他社が上場しているような分野に投資する(全くの未上場分野だと、本当にIPOできる事業なのか不安なため)

・他の投資家の反応を見て人気が出そうな案件に惹かれる(可能な限り上限まで資金調達できそうかどうか)

・中長期的な投資テーマ(気候変動などの環境問題、DXなど)に合致し、社会的意義と収益化の両方を追求できると思えたら投資します。

・自分がそのサービスを利用したいと思うか、すごい技術「なだけ」ではないか、事業展開が楽観的すぎないか、どこかで聞いたことがあるサービスや技術ではないか

・基本的には直感。あと投資先の分野は被らないようにしている。

・自分がそのサービスを利用したいと思うか、すごい技術「なだけ」ではないか、事業展開が楽観的すぎないか、どこかで聞いたことがあるサービスや技術ではないか

・共感でき成長性のありそうな会社に投資しています。エンジェル税制(特にA)適用の会社を優先しています。

・医療、教育分野に限定する。時流に乗って派手に成長していく事業もいいが、それ以上にニッチな市場で地道に競争力をつけることができる事業を優先する。

・基本的には時流にあった分野やサービス自体への期待感から検討しますが、社会課題自体に共感できた場合も投資する可能性はあります。分野は特に決めていません。

・以下の全てを満たすものであること。 ①特許等の他社参入障壁がある。 ②広報・営業戦略に力を入れている。 ③経営者が応援したくなる人柄。

・まずは直感。面白いかどうか。 これまでの考えを覆すようなアイデアやソリューションに惹かれる。 フードロス問題、地球温暖化問題、廃プラ問題、新エネルギー関連は自然と気になってしまう。

・経常利益に黒字化見込みがあり、時価総額が低ければ投資する、エンジェル税制A適用なら特に前向きに投資する(B適用では前向きにならない)

40代のベンチャー投資スタイル

・地元企業やこれから期待出来そうな若い経営者の会社、上場会社や投資会社からの資金サポートが既にされている会社に資金を投入する。

・解決しようとする課題が解決した後の未来への共感 その課題を解決できるリアリティ ユニークネスと、それを担保し、磨き続ける戦略になっているか 事業計画の妥当性(あまりに無理なものでないか)

・経営者の動画説明で自分の言葉で実現したい世界観について説明した内容とそこから感じられる人柄。

・事業の主旨や計画が明確と判断して魅力あると判断した時。事業主の動画の人となりの魅力を感じた時。事業規模に対して募集額が適当か判断した時。

・①できるだけエンジェル税制適用 ②ベンチャーキャピタル等の出資がされていること ③聞いたことのある企業もしくはサービスを提供していること

・商品の魅力が一番です。 投資金額は広く浅く。いろんな人との繋がりを重視しています。 ハードよりソフト。 商品の差は今の時代もあまりありませんので、情報で付加価値を提供する商品を期待しています。

・会社の代表等が常に情報発信をしている企業。事業内容や特許の有無、人気があるか等色々考えるが、最後は直感。

・事業説明もしくは質疑応答のなかで、十分な3C分析をある程度できているか。 決算書と売上見込みの根拠がロジカルであるか。 質疑応答に関する熱意、妥当性。ITを活用しているか。何がこれまでうまくいかなかったか分析できているか。

・時流にあった興味のある分野だったら前向きに検討する 経営者が考えている社会課題に共感した時、特にアートが絡む時

・社員8人以上で経営している会社かどうか

・投資なので当然将来のリターンが見込めること。事業内容が自分の価値観と合っていること。質問boxでの回答から、現経営陣の誠実さや事業への愛情が伝わること。国策に沿った分野の事業への投資。売上が上がれば上がるほど原価率が逓減していく事業への投資。

50代のベンチャー投資スタイル

・ベンチャー投資は、投資資金全体の2%まで エンジェル税制が利用できる 堅実な経営もしくは、テーマに沿った事業

・2か月に1つの割合でニッチな分野の案件にエンジェル投資をしている。

・経営者の理念と想いがある会社。会社が今までに無い事に挑戦をしている事。利益追求だけを目標にしていない事。

・①経営者が考えている社会課題に共感した時 ②自分が知っている、興味のある分野 ③海外進出も積極的に展開することを考えている企業 ④経営者の熱い思い、キャリア ⑤他社との差別化

・第一印象、出資/調達実績の有無、エンジェル税制適用有無、直前期収益黒字かどうか、IPO予定が4年以内かどうか、以上の五点でポイントをとり、目標募集額の200%以上の応募で最終投資判断する。

・自分が理解できる業界、業種であるか。また、わからない案件であっても、企業側からの説明が分かりやすく説明しているかどうか。

・各案件のサマリーをひととおり読んで、自分なりにこれはいけると思ったとき。時流に合った興味のある分野でも、経営者が考えている社会課題に共感しても、サマリーを読んで自分が納得しなければ投資しない。

・広く社会の問題を解決することに、貢献することが出来るか。また、事業として有望視されるか。

・将来のリーターンが期待できる事業内容であること。あらゆる意味での社会的弱者に恩恵がある事業内容であること。

・IT分野、医療分野の企業を中心に、オリジナリティがあり、参入障壁が高いビジネスモデルであると考えられる事業に投資したい。

・興味のある分野。市場規模は大きくなくても、一定の需要があると考えられる分野。

60代のベンチャー投資スタイル

・面白いアイデアだと感じた事業。たとえ世の中的には陳腐でも、いまだ認知されないような事業や、へぇって自分なりに感じる事業など参画したいと思う企業に投資したい。EXIT(手法不問)までの期間が3~5年。

・共感とか時流にあったかは関係なく、企業の将来性に着目しIPOできるかどうかで、投資判断します。

・業界に拘らず、過去の延長線ではない斬新的なビジネスモデル&TOPとしてそのビジネスをどの様に沿革を得て、未来に向けてどう考えているか?を重視。

・やはり、実現したら世の中が変わるというイメージが共有できる事業プラン。 私たちが出来ないことを出資することでプロジェクトに参加していると言う思いを持たせてくれるワクワクする事業プラン。

・事業内容が理解できることが大切です。IT系、ゲーム系などは、私にとっては難しいです。本来のエンジェルは、VCより前に投資するのでしょうが、VCが既に投資している先の方が、入り易いです。新株予約権よりは、普通株主がよいです。

・斬新で面白く、現実味と拡張性のある夢を感じさせるようなビジネスモデル

・当たればいいなという軽いノリの案件(予感と直感)

・今の時代にマッチした未来に可能性が見出せる企業で、経営者の年齢と経歴で資質を感じる企業に投資する。

・世の中で必要とされている事業であるかどうかを自己中心的な考えで決めている。

70代のベンチャー投資スタイル

・これから成長の見込まれる分野に投資するつもり。又、今までの株式投資もそうですが、これは面白いと思われる分野ですね。

・製造業の新技術を開発して、その実用化を目指している企業を中心に投資している心算。とは言え、本当のところは直感。

・ベンチャーの将来的な潜在能力、VC、CVCの投資の有無を参考にしています。

・社会的意義と将来性、独自性

・経営者の課題 医療、環境関連 事業計画の実現可能性など身近に、あったらいいなというモノや事柄に期待と夢がある。