Summary -サマリー-
1. 何を解決するためのビジネスか
- ・中小ものづくり企業の生産ラインにおける自動化システムの汎用性の無さ
2. どのように解決に導くか
- ・様々なロボット企業のソリューションを束ね、各種製造ラインに最適なシステムをカスタムメイドで提供
3. どうやってそのビジネスを実現するか
- ・約20社のロボット関連企業と連携し、それぞれの強みを活用し中小ものづくり企業に提案
- ・導入〜運用までをサポートし、継続的に利益を生み出すビジネスモデルの構築
- ・汎用性の高いシステム設計にすることで、生産ラインの拡張時も低コストで提供可能
4. 今後どの様にビジネスを展開していくか
- ・国内約38万社ある食品・医薬品・化粧品等に携わる中小企業をメインターゲットにし、市場を開拓
- ・各種ロボットメーカーなどとの連携を強め、販路・運用可能ソリューションを拡張
- ・ロボットとIoT、AIを融合させ、作業データなどをビッグデータ化し、より効率化されたシステム設計を目指す
私たちについて
日本国内のものづくり企業へ、自動化システムの導入をサポートする「ロボット応用ジャパン」
弊社は、食品等の生産ラインに必要な自動化システムをパートナー企業と企画設計し、中小企業へ導入する事業を手掛けています。
中でも弊社は、様々なロボット企業のソリューションを束ねて、中小企業特有の小スペースにおける自動化システム導入による作業の効率化を得意とします。
特に、食品、医薬品、化粧品といった三品事業と物流業界をメインターゲットとして事業を進めています。
すでに、約20社のロボット事業会社とチームを組んでおり、各製造ラインに最適な自動化システム(Factory Automation)を各チームで細分化しながら構築し、コストを抑え短期間で導入しています。
弊社はまだ創業1年ですが、年間4,000万円程度の受注を得るほど順調に実績を作っています。
エンドユーザーが要領を得ていないロボット自動化に対し、技術の細分化、見える化を通じて企画を総合的に立案。スペースの制約や仕様変更などの汎用性も兼ね揃え、エンドユーザーの課題に向き合っております。
この様に弊社のサービスは、中小企業の製造ラインの苦悩を無くすサービスとして、これから多くの需要を見込んでいます。
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何を解決するためのビジネスか
中小ものづくり企業の生産ラインにおけるロボットシステムの汎用性の無さ
労働人口の減少が進む中、日本企業では「働き方改革」の下、業務の効率化が進められています。食品などの生産ラインにおいては、政府がロボットの活用、普及に向けた国家的な取り組みを行なっています。
それほど製造業における業務効率化は急務になっています。にもかかわらず、自動化ロボットの導入は大企業の一部に限られており、中小零細企業の現場では遅々として進んでいません。
その要因の一つは、Factory Automation(以下、FA)を活用した自動化技術の“ブラックボックス化”があると考えられます。例えば、中小企業が大手のロボット設置会社などにFAを依頼した場合、そのロボットの仕組みが明らかにされずに導入されることがあります。
具体的には、設計からカメラ等の部品の選定、組み立てや現場への取り付けといった一連の導入プロセスを、業者に一任してしまうことです。
そうなることで、自動化システムの仕組みが分からず、問題が発生しても自分で対応ができないという、いわゆる“ブラックボックス化”してしまう問題が第一にあります。
もう一つの要因は、導入企業が望む“スペックへの未対応問題”です。中小企業は小スペースにおいて様々な工程を同時にこなす企業特有の技術があります。その技術は千差万別で、どこも同じ仕様のFAで済むものではありません。
しかし、スペックを高めると必然的にコストも上がり、見積りの時点で価格が膨れ上がってしまいがちです。また、導入後のアフターフォローも業者頼みになると、価格の適正判断がエンドユーザーにはできなくなってしまいます。
このように、大手のロボット会社への一任は総じてコスト高を招き、低予算での導入を望む中小企業にはハードルが高く断念せざるを得ません。こうした課題を解消するためには、ユーザー企業側に立ったサードパーティによる「ロボット技術の翻訳」と「汎用性のあるFA設計」が不可欠です。しかし、今日の日本ではまだそうした市場が確立されていないため、遅々として進んでいきません。
どの様に解決に導くのか
様々なロボット企業のソリューションを束ね、カスタムメイドでの生産ラインを構築することで「汎用性」のあるシステムを提供
労働人口の減少が進む中、日本企業では「働き方改革」の下、業務の効率化が進められています。食品などの生産ラインにおいては、政府がロボットの活用、普及に向けた国家的な取り組みを行なっています。
また、システムの仕様を変更する際も、細分化した部品を組み変えるだけで対応できるようにしています。汎用性のあるシステムにすることで、大規模な追加コストもかからない仕組みにしております。
弊社の強みは、パートナー企業それぞれの強みを熟知していることで、より多くのシステムバリエーションを考案できることです。
それにより各事業者の煩雑な手作業に対しても、既存のオペレーションに捉われない最適なFAを低コストかつ短納期での導入を実現して参ります。
この様な手法を使い、今日にも労働集約が必要な中小零細企業の生産ラインの効率化を図り、上記の課題を解決して参ります。
どの様にビジネスを実現するか
約20社のロボット企業と連携し、それぞれの強みを活用し中小ものづくり企業に提案
ロボット応用ジャパン(以下、ROJ)が提供する、“細分化され汎用性の高いシステムを短期間、低コストで導入する”サービスは、外部企業との協業による「チームROJ」によって実現されています。
「チームROJ」にはロボットハンドやアーム等のロボットメーカーや、ベルトコンベア等の製造業に必要なロボット事業会社をはじめ、システムインテグレーターや配線加工の専門家など様々なジャンルのプロフェッショナルが集っています。これらのチームが協力することで、依頼者に最適なFAを弊社のみで実施しております。
また、弊社はこのチームワークを活用することで、システム導入に向けた一連のプロセス(企画~運用まで)をワンストップで行うことができます。ワンストップにすることで窓口も弊社のみで済みますので、中小企業にも負担のないスムーズなFAの導入が実現されるのです。
導入〜運用までをサポートし、継続的に利益を生み出すビジネスモデルの構築
弊社は、中小の製造業向けのサービスであるため、企画からアフターフォローまでを含めたフルサービスを安価で提供することを使命としています。そのため、余計なコストが掛からないように保守に関しても専任を設けず、エンドユーザーのみで対応できるよう設計の段階から考慮しております。
さらに、2020年中に24時間対応のコールセンターも併設する予定で、24時間稼働の日本のものづくりを支える基盤となることを目指しています。
そのため、生産工程などが変更になった際も、新しいシステムを導入するのではなく、既存のシステムをベースに追加コストを多くかけずに仕様を変更できるよう心掛けています。中小企業では生産工程や製作物の変更などはよく起こりえることなので、より汎用性が必要になってきます
汎用性の高いシステム設計にすることで、生産ラインの拡張時も低コストで提供可能
弊社は既に、日本最大手のコンビニチェーンの物流において数千万円規模の省力化機器を3案件手掛けており、その他にもこれまでに13社以上のFA導入を実施して参りました。
具体的なFA導入例を一社あげますと、千葉県にある「ちば醤油株式会社」様の例があります。瓜に辛子を詰める作業をこれまで約9人が手作業で行っていましたが、弊社が考案したFAを導入したことで人員を5名削減し、生産性を向上させることができました。
また、導入コストを300万円以下に抑えることができたのも、必要なシステムのみで構築したからです。
このようにシステムを細分化しておくことで、今後生産ラインを拡張することがあっても、既存のシステムをベースに追加コストをかけずに仕様を変更できるようになります。
企業が成長すれば、必然的にシステムの仕様変更も必要になるので、臨機応変に対応できるところも弊社の強みといえます。
今後のビジネスの進め方
国内約38万社ある食品・医薬品・化粧品等に携わる中小企業をメインターゲットにし、市場を開拓
2020年の日本の製造分野における産業ロボットの市場規模は約1.2兆円と予測されています。そのうち、FAの導入が急務となる日本の中小企業の市場規模は現在250億円と予測されています。(出典、中小企業庁)
弊社では、日本大手のコンビニチェーン企業の物流倉庫における自動化案件が、今年6月一斉に本稼働します。
この案件を皮切りに、市場でROJがアドバンテージを取るべく、様々なアイデアで日本の中小企業が持つ苦悩を早期に解決できるよう皆さまと向き合って参ります。
ロボットとIoT、AIを融合させ、作業データなどをビックデータ化し、より効率化されたシステム設計を目指す
弊社は自動化システムの導入とIT、AIの融合案件にも着手していきます。既にRFIDタグの製造工場に弊社のシステムを導入。その際にはICT(情報通信技術)と連動し、RFIDの自動整列、不良品処理など一連の自動化を実現しています。
弊社はその他にもAIやIoT技術も今後は積極的に取り込んで行き、自動化により蓄積される作業データをビックデータとして活用して参ります。
このような先進技術の融合は、政府が目指していく「次世代ものづくり」のあるべき姿でもあります。今後も弊社は政府の政策と歩調を合わせながら知見と技術をアップデートさせて参ります。
東南アジア企業への技術普及による事業のグローバル展開
弊社は、日本国内で「ROJ」事業の実績を作った後、代表董の母国である中国に、さらには東南アジアの製造業に向けた技術普及を進め事業を拡張していきます。
現在、マレーシアで溶接ロボットのニーズが大きくなっており、日本で作られたシステムを自国に輸入したいという要望が弊社に寄せられています。
今後は、資金面、原価などの仕組みに関する調査を行ないながらロボット人材の派遣などを含め最適な戦略を検討してまいります。
マイルストーン
下の表は現時点において今後の経営が事業計画通りに進展した場合のスケジュールです。そのため、今回の資金調達の可否、調達金額によって、スケジュールは変更となる場合がございますので、予めご了承ください。
売上高は事業計画を前提としており、発行者の予想であるため、将来の株価及びIPO等を保証するものではありません。また、上記のサービス追加は、今回の資金調達に伴って行われるものではなく、今後、新たな資金調達を行うことによる追加を計画しているものです。なお、新たな資金調達の方法は現時点において未定です。
創業のきっかけ
自由自在の発想で、既存の考えに囚われず製造現場の苦を無くしたい
私は日本のビジネス文化に憧れ、日本のビジネス戦場で自分磨きをして更なる成長を目指したい気持ちで2014年日本に来ました。
日本に来てから、自分の弱点(思想の束縛が嫌い)を改めて認識した上で、自分の強み(生きる武器)を何にするかをずっと模索しながら、様々なFA現場の「省人化・省力化」のロボット自動化ソリューションの提案を約200社に行ってきました。
2015年、協働ロボットの出現で一気にロボットが身近になった世の流れに乗って、私主導のある電子部品製造業のお客様の協働ロボットの導入案件が成功したことが自分の自信に繋がりました。
製造現場は様々なFA機器やメーカーや提案関係者が絡み合って、窓口はバラバラ、各自の専門分野も異なるため、適宜かつ正確な報連相が行えないまま、お互いが責め合い、押し付け合うような悪循環の現場を多く見てきたことから、どうにかしたい(製造現場の苦を無くしたい)という思いが芽生えたのが、創業のきっかけです。
董 麗萍(ドン リーピン)【代表取締役社長】
1978年1月15日生まれ
2004年 日本語1級資格を取得
2005年 東証一部上場の某IT会社の中国拠点にて、日本メーカーの通信機器の第三者検証サービスのプロジェクトリーダーとして日中間のプロジェクト推進と管理を経験。
2010年 同会社にて、MicrosoftのDynamicsAXという基幹システムの営業を担当し、顧客の新規開拓及びマーケティングを担当。
2014年 某IT商社にて、ロボット自動化ソリューション営業としてロボットSierパートナーの新規開拓や「省人化・省力化」の自動化提案を担当。
2016年 某大手ロボットメーカーに出向してロボット営業を担当。
2019年 株式会社ロボット応用ジャパンを創業。
高田 和弘 【取締役】
1975年 大阪府八尾市生まれ
1998年 近畿大学商経学部 卒業
現 株式会社ティーエルエス 代表取締役社長
現 高田紙器株式会社 取締役
長年の物流(ピッキング、入出庫、保管)作業を通じて、作業者の安全、品質、能率の改善活動のやり方や重要性を積み重ねてきました。
今までの作業者の動作改善、マニュアル作成、教育ツールなどの管理手法にプラスしてロボットを上手に活用して職場の働きやすさを追求したいと思っております。
メンターよりメッセージ
【ちば醤油株式会社/代表取締役社長/飯田 恭介】
当社では漬物の一次処理工程での省人化が長年の大きな課題であった。ロボット応用ジャパンの発想力・実行力は柔軟性に富み、当社の課題を解決してくれた。私たちには思いつかないシンプルな機械である。
当社の工場では、パート社員、派遣社員の労働力に負う工程が多い。高齢化社会が加速化している今、生産工程を人手から機械化、ロボット化することは当社の喫緊の課題である。
今後同社には、当社工場内の、単純・定型的な工程を、ローテクでも発想力でカバーし、低価格でパフォーマンスの高いロボットを創造してくれることを期待します。
【株式会社エスアイシステム/経営管理本部 情報システム部/部長/川津 英嗣】
当社は、7-11共同配送センター及び7-11グループに特化した専用ベンダーでありますが、ROJ社様とは7-11配送センターにおける、省人化、省力化、効率化を目的に昨年より、お取引させて頂いております。
私が想う他社にはない、「ROJ社様の優位性」は、以下の5つです。
1.課題解決に「こだわり無し」。こだわりは、ユーザーの課題解決と予算感のみ。
2.「あり物技術の組合せ」で「初物を構築」、結果「世界初の製品も誕生」いまある技術を活かした手法で、無駄な検証を排除しスピーディー且つ安価に課題解決。
3.ベストな手法が「既製品の形態見直し」ならばそれを実行。もし、書きペンの芯長さ延長がベストな選択肢なら、ユーザーと共にメーカー交渉。メーカー自身も今までに無い自社製品の活用方法に「驚き」でした。
4.「チームでワンストップ化」「餅は餅屋が安心で確実」。ROJチームの魅力は、設計から、鉄板加工、コンベア製作等、基盤作成、部品商社、組立加工等々「チーム各社でワンストップサービス化」。
5.「ROJチームの見える化」でROJ社は「優秀なコーディネーターに特化」。ROJ社は、見栄を張らず、ユーザーの想いを各社の技術者と直接打合せさせて頂く事でユーザー視点での想いと技術者の想いを融合させる「優秀なコーディネーター」だと思います。
【独立行政法人 中小企業基盤整備機構/ベンチャープラザ船橋/チーフインキュベーション マネージャー/岡﨑 聡】
生産・物流現場などの人手不足解消の切り札として、自動化・標準化のニーズが高まっており、これを担うロボットSIerへの役割期待は一層増しています。
当社は自動化が進みにくい労働集約型産業をターゲットに、ここでのマーケットポジションを確立するためのビジネスモデルを仮説立て、スピード感をもって実践しています。
すなわち、個別性が高い3品領域の生産・物流現場は、汎用機材による自動化導入は難しく、加えて、取扱製商品の単価が必ずしも高くはないため、設備投資を割きづらい産業分野と認識されていますが、それ故に大手SIerによる参入が薄い草刈り場でもあります(潜在マーケットとしては大きい)。
当社は自動化難易度が高い当該領域をターゲットとするため、案件を小口化・短納期化し、かつこれを実現するための要素技術のパッケージ化に力を入れており、ユーザーからも相応の評価を受けています。
以上の点について、私たち経営支援機関の視点からは、明確な経営戦略を軸に実践段階に進んでいる事業性あるベンチャー企業であると評価し、将来性を期待しています。
メディア掲載・受賞歴
同社は、以下のメディア掲載・受賞歴があります。
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日刊工業新聞【自動化技術をパッケージで提供】
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NEWS PICKS【自動化技術 自由に組み合わせて企業へ提供】
(上記記載のURLから遷移するWebサイトは、FUNDINNOのものではありません。)
投資家の皆様へ
今まで培ってきた経験と知識を活かし、次世代の製造現場に革命を起こしたい
日本経済を支えている大半は中小企業でありながら、既存概念と従来のやり方を中々変えられない中小企業は様々な最新技術に付いていけず、コストと納期などで苦しめられています。当社は既存技術を軸に、ハイテクも視野に入れながら、原価を抑え、スピーディーな対応ができる仕組み作りを通して次世代の製造現場に革命を起こしたいと考えております。
ご支援のほど、よろしくお願いいたします。