Summary -サマリー-
1. 何を解決するためのビジネスか
- ・農業生産者を悩ませる、食べられるのに市場に出せない規格外作物の廃棄
- ・地方には魅力的な作物が多数存在するにも関わらず、PR不足によりほとんど知られていない
2. どのように解決に導くか
- ・規格外となってしまった廃棄作物を活用した、クラフトビール開発を行なう「ビールラボ」として、生産・加工・販売まで一気通貫したビールの6次産業化を推進する
3. どのように実現していくか
- ・AI・IoT×クラフトビール作りを行うことで「脱・職人」化を実践していく
- ・JA、行政、企業など多彩なビジネスパートナーとの協業
4. 今後どのように展開していくか
- ・世界に於いて、既にスタンダードになりつつある、クラフトビールの缶ビール化を推進し、EC販売を強化
- ・メイドイン熊本の独自性で欧米を中心に積極的な海外展開を進める
- ・水、麦(麦芽)、ホップ(高冷地である阿蘇郡産山村と共同で研究を始めている)、副原料全てメイドイン熊本のクラフトビールを作る
私たちについて
熊本発!地元作物を使ったクラフトビールを世界へ届けるビールラボ「ダイヤモンドブルーイング」
弊社は、「ビールは農業だ」の考えのもと、地元熊本の特産品や農作物を使ったオリジナルビールの開発から販売まで一貫して手掛けています。
現在、地元熊本でブルワリー(醸造所)を併設した50席のビアレストラン「BREWERY KAEN(ブルワリーカエン)」と、購入型クラウドファンディングで目標額の222%を集めた130席の旅艦店「WORLD BEER TERMINAL KAEN(ワールドビアターミナルカエン)」をそれぞれオープンしています。(詳しくは こちら)
一方、JAや地元農家とタイアップした「ごぼうビール」、「甘草(カンゾウ)」、「マルベリー」をフレーバーに用いたビール等、50種類ものクラフトビールを独自に開発し「ビールラボ」としての機能も有しています。既に、国内だけでなく、イタリアやフランスへの輸出も行っており、海外のクラフトビール党からも支持を集めています。
今後は、生産能力の向上はもちろん、AI・IoTを融合させたビール作りを実践し、「脱・職人」化とともに、ビールを通じた6次産業化を目指し、熊本のみならず、日本各地の地域に対して持続可能な循環型社会を創出していきたいと考えています。
▲クリックすると、動画をご覧頂けます。
何を解決するためのビジネスか
慢性的な農業経営危機
農業不振が続く中、地域ごとの様々な施策も「儲かる事業」への突破口はなかなか見いだせずにいます。農業従事者の減少や後継者不足、相次ぐ天候不順に輸入攻勢など、国内農業は慢性的な経営危機に陥っています。
そうした経営危機を抱えているにも関わらず、規格外となった作物が大量に廃棄されている状況に違和感を覚えました。規格外となった作物は当然安くなります。
しかし、出荷するにも人件費等のコストは発生し、出荷すればするほど赤字になってしまうといった状況を生み出しているのです。せっかく育てた食べられる作物をわざわざ棄てるのは、生産者にとっても苦しいことなのです。
そこで、昨今注目を集めているのが、地域の6次産業化です。これは地域の1次(生産)×2次(加工)×3次(販売・観光・飲食等)産業が連携しながら、商品の付加価値を高めていくなどの取り組みです。6次産業化は、加工や流通を複合させたところに特徴があり、「作物のブランド化」にも寄与し、まだ知られずにいる魅力的な作物の発掘にもつながるなど、地域産業の活性化に有力なものと考えています。
どの様に解決に導くのか
ビールを通じた「6次産業化」を推進
弊社は、国内でも珍しいビールによる「6次産業化」を推進していきます。規格外となって市場に出回らない廃棄作物に焦点をあて、付加価値をつけることで流通を拡大させていきます。
既に、地元熊本の「ごぼう」や「デコポン」「スイカ」「晩白柚」といった作物を原料としたクラフトビールを自社ブルワリーで生産し、店舗での消費にもつなげています。
また、技術的な評価も受けており、「ジャパン・グレートビア・アワーズ2020」にて大手醸造所も参加する中、三部門で受賞するなど客観的な評価も得ています。(詳しくは こちら)
今後、さらに多品種の作物との組み合わせを研究・開発し、オリジナルクラフトビールの可能性を拡張させる「ビールラボ」として成長していきます。そして、自社で有する「BREWERY KAEN」「WORLD BEER TERMINAL KAEN」の2店舗を供給網及び、消費者の好む味の研究の場とし、生産から消費まで一貫してコントロールしていきます。
こうして、クラフトビールを通じて、廃棄されるはずの作物の活用や、眠っていた作物のPRにつなげるなど、地域の産業に好循環をもたらす存在を目指していきます。
どの様に実現するか
AI・IoT×クラフトビール作りによる「脱・職人」化の実践
お酒のレシピは企業秘密であることが多いのですが、ビールに関しては必ずしもそうではなく、世界中のブルワリーからレシピが公開されています。
弊社はそうしたビッグデータを元に、土地・時代・気候・水質等のデータをAI、IoTを駆使して再現していくことを目指しています。(ビール醸造プロセスに於いてのAI、IOTの活⽤事例は こちら)
実際に同じ醸造酒である日本酒のメーカー(獺祭の旭酒造)もこれらの再現に着手されています。クラフトビール始め、お酒作りというのは、いわゆる職人の五感に頼る要素が色濃く、それが事業の継続を脅かしかねません。
弊社はそんなリスクを払拭すべく、ビール作りにテクノロジーを導入した「脱・職人」化を実現させて、クラフトビールビジネスを持続させていきます。
行政やJAをビジネスパートナーに
弊社がビールの6次産業化を推進していく上で、行政との取り組みが不可欠なものとなっています。
代表的な例としては、自然電力ファーム株式会社、熊本県合志市(こうしし)の協力の下、「甘草」をフレーバーに用いたビールを開発し、発売に至りました。この取り組みはテレビや新聞のメディア取材が入る等、注目を浴びた事例です。(詳しくは こちら)
さらに、熊本県内一の生産量を誇る菊池市の水田ごぼうを使った「ごぼうビール」は、クラフトビールを知らない年配層でも反響を呼び、幅広く弊社の認知度向上に寄与しました。(詳しくは こちら)
その他、熊本県内に限らず農業従事者からの引き合いもあり、今後100種を超えるクラフトビールメニューを展開できるものと見込んでいます。こうしたオリジナルメニューを生み出す開発力を強みにクラフトビールのブランド化を進めていきます。
今後のビジネスの進め方
「缶ビール」化によりEC販売など流通を拡大
現在、弊社のブルワリー(醸造所)は、6坪で250リッタータンクを3基揃え、月間500ml瓶2500本を生産できています。さらに、今後のAI・IoTを融合したビール作りの導入により、新規醸造所の拡張も視野にその生産性を向上させ、成長を続けるクラフトビール市場の獲得を目指していきます。
また、これまでは“瓶”による生産と自社(店舗)消費が中心でしたが、クラフトビールの“缶”への支持が世界的に広まっていることを受けて、「缶ビール」化を推進していきます。
それにより、輸出時のコストを大幅に削減することができ、既に引き合いのある、空港や駅、スーパー、ECサイト等における流通の拡大を目指していきます。
欧米等積極的な海外展開
弊社は、創業当初から海外をマーケットとして捉えており、既にイタリアとフランスへ輸出を行なっています。とりわけ、イタリアに関しては同国で開催された「熊本ウィーク2019」に熊本市農水局からの呼びかけで同行したことがきっかけでした。
イタリア国内に約1200店舗を構える、イタリア最大級の小売店舗(コープイタリア)で、熊本市長と共にプロモーションと販売をおこない、イタリア人からも予想以上に好評を得ています。クラフトビールは、欧米をはじめ、東南アジアでも市場が急拡大しており、日本においても酒税法改正が後押しとなり、現在の10倍の市場になると言われています。
こうした中、メイドイン熊本という差別化要素を活かして、今後、欧米、東南アジアを軸に海外への出荷量を増やしていきます。
マイルストーン
下の表は現時点において今後の経営が事業計画通りに進展した場合のスケジュールです。そのため、今回の資金調達の可否、調達金額によって、スケジュールは変更となる場合がございますので、予めご了承ください。
売上高は事業計画を前提としており、発行者の予想であるため、将来の株価及びIPO等を保証するものではありません。また、上記のサービス追加は、今回の資金調達に伴って行われるものではなく、今後、新たな資金調達を行うことによる追加を計画しているものです。なお、新たな資金調達の方法は現時点において未定です。
KPI
下記のKPIの推移については、事業計画書(売上高等推移予想)の内容を反映しております。なお、KPIの推移については、発行者の予測であり、必ずしも保証されるものではありません。
事業計画書につきましては契約締結前交付書面の別紙1-1・別紙1-2をご確認ください。
創業のきっかけ
廃棄される農作物に付加価値を。ビールを通して日本のすばらしさを発信したい
私は24歳から29歳までの約5年間で貿易の仕事と旅を通して30カ国以上訪れた経験があります。その中で、最も印象的だったのが、他ならぬ「ビール」です。ビールを前にしては、国籍や人種、言葉は関係ありませんでした。
ビールの歴史は、4000年前のエジプト文明の頃より飲まれていたと言われています。
その後、ビールは、世界のその土地の文化や伝統と共に根付き、人々の生活を豊かにし、平和の象徴として存在していました。そのパワーに魅せられ、地元熊本に帰国後、熊本から世界へクラフトビールビジネスを持っていきたいという思いの元、ビアホールをオープンします。
その後、世界で出会ったクラフトビールをセレクトし、経営も右肩上がりで成長していく中、「人と人を繋ぐ場を提供したい」「自分たちでビールを作りたい」という思いは強くなっていきました。
「世界中の人びとに私たちが造るビールを飲んでもらいたい。」との思いから、マイクロブルワリーの建設計画を立て始めました。
そんな中、2016年4月熊本を震源とする震度7の破滅的地震を2回も経験します。私の経営するビアホールは、震源地から数キロの場所に位置していたため、復旧が見込めない程のダメージを受け、絶望しました。同時に、自分たちにできる事は何なのかを改めて考えるきっかけになりました。
無料の炊き出しと、無料のビールの提供を行いました。こんな時にアルコールであるビールでいいのかと、最初は疑問も感じながらやっておりましたが、訪れる皆さんの笑顔や涙を流す姿を見て、自分たちに出来る事はこれで間違いないと確信へと変わっていきました。
その後、2016年9月、熊本から世界を見据えたクラフトビールメーカー、株式会社ダイヤモンドブルーイングを設立しました。ブルーイングとは、ビール醸造所という意味があります。そして、ダイヤモンドには「クリア(公明正大)な経営」「硬く強い意志(石)」「永遠に輝く会社」「魅せる仕事」「全従業員が輝ける職場」「心と技を磨き続ける」や、「純潔・清浄無垢・純愛・永遠の絆」といった宝石言葉等の思いを込めています。
さらに、ダイヤモンドは、心身を浄化し、精神的、肉体的な強さを与え、論理的な思考ができるようになり、自信と勇気を与えて、潜在能力を引き出し、オーラを強め、目標を実現するために非常に強力にサポートしてくれ、敵に打ち勝つ効果があると言われています。
私たちは、「ビールは農業だ」と考えます。熊本は農業大国で、数えきれないほどの農産物が存在します。食べられるのに、歪(いびつ)だという理由で、廃棄される農産物があるということを知り、これらに付加価値をつけて製造販売ができないかと、JAや、生産者、行政と共に取り組み、これまでに50種類のビールを生産してきました。
6次産業化も担い、循環型のビジネスモデルを構築し、よりたくさんのクラフトビール製造ができるよう、新工場の建設も視野に準備を進め、日本の素晴らしさを、ビールを通して世界へ発進する事をモットーに、笑顔を増やせる存在を目指していきます。
鍛島 勇作【代表取締役】
1982年4月3日生まれ
2012年 ビアホールKAENを創業
2016年 熊本地震被災後、復旧。自社でビールを作る事を決意
2016年 株式会社ダイヤモンドブルーイングを設立
2018年 熊本では初となるマイクロブルワリーを建設
2019年 ジャパン・グレートビア・アワーズ2019に於いて銅賞受賞
クラウドファンディングにて670万円ほどを調達し、熊本の繁華街にワールドビアターミナルを創業。世界の人々が行き交う場所としてメディアからの注目や、ラグビーのフランス代表選手が滞在期間中頻繁に訪れる等、盛り上がりを見せた。
2020年 ジャパン・グレートビア・アワーズ2020において、大手が参加する中、3部門、金、銀、銅賞を受賞。
連川 裕隆【Head Brewer 工場長】
2018年 熊本大学法学部法学科卒業
2018年 株式会社ダイヤモンドブルーイング入社
2019年 工場長就任 頭角を表し初年度で賞を受賞
2020年 世界Nikonフォトコンテスト2018-2019一般部門組み写真にて銅賞を受賞。160ヶ国9万7千作品の中から選ばれた
中川 啓介【CTO候補】
2004年 佐賀大学理工学部機械システム工学科卒業
2004年 熊本工業専門学校自動車整備科入学
2006年 同上卒業
2006年 日産自動車株式会社入社
2018年 日産自動車株式会社退職
2019年 株式会社ダイヤモンドブルーイング入社
2019年 二号店マネージャーに就任
メンターよりメッセージ
荒木 義行【熊本県合志市 市長】
まずは、ジャパン・グレートビア・アワーズ「金賞」受賞おめでとうございます。2020のビアアワーズでは、合志市産マルベリーが一役買わせて頂いたので、嬉しい限りです。
鍛島さんとの出会いは、合志市が行っている「農業活力プロジェクト」でした。市では、太陽光発電で得た収益の一部を農業に還元しようという新しい取り組みを行っているのですが、そこでの出会いが始まりです。
私たちが見落としがちな地元の農産物、あるいは農業そのものを違う視点で見てもらい、新たな魅力を探し出してくれた成果が今回の受賞ではなかったかと思います。私たちは、自治体として地域の良さを活かしながら、次の世代に繋げる取り組みを進めているのですが、今回の事業も非常に考え方が似通っています。
鍛島さんと話していると、「ビールづくりは農業だ」と言い切れるようなものの見方、地域に根付く文化や伝統と共に事業を行っていこう、これからの地域社会に貢献できるようなものを創り出すというメンバーの姿勢に熱いものを感じます。
これからの社会は、今までとは異なる価値観で変化していくのではないかと思っています。しかし、人々を笑顔にし、暮らしを豊かにし、平和な社会を築いていこうという基本が揺らぐことはないと思います。皆さまのさらなる飛躍を応援し続けます!
吉角 裕一朗【株式会社コーンテック 代表取締役】
私は鍛島悠作とは高校時代の同級生で、熊本出身の経営者として今でも友人関係にあります。
彼は熊本地震をきっかけに、高齢化や地割れなどで生産できなくなった田畑を見て、農業をどうにかしないといけないと立ち上がります。その時に手に取ったのがクラフトビールで、クラフトビールは世界で飲まれていて、二十代の頃に世界中を旅して回った時に、ビールはその地域の農業に密接に関わっていて、言語がわからなくても、国籍が違ってもコミュニケーションが出来る魔法の道具であることを知ります。
その経験からクラフトビールの歴史や製造に興味を持ち、クラフトビールの工場を設立することを決意します。最初のビール工場を立ち上げた時に、クラウドファンディングのキャンプファイヤーで熊本で歴代1位になって、そこからSNSで火がついて、熊本でウルトラブレイクを果たします。100席以上あるビアホールも常に満席で、予約が取れないほど人気があり、熊本版の食べログで一位を取ったほどです。
一般的なイメージはないかも知れませんが、ビールはフードテックでありアグリテックのジャンルと深く関係があるので、テクノロジーを使って、エネルギーと資源を循環させ、さらに地域の農業を応援することにも繋がっている、これからの世界で一番必要とされていく仕事ではないかと思います。
彼は経営センスだけでなく、どんな逆境下でも知恵を絞って切り抜ける根性もあるので、今回のビールのような世界を舞台にした商品を手にとったとき、どれだけの爆発力を見せるかが興味があり、これからの事業と彼の成長に目が離せません。
メディア掲載・受賞歴
弊社は、以下のメディア掲載・受賞歴があります。
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ジャパン・グレートビア・アワーズ2020にて3部門受賞
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シティ情報くまもと
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くまもと経済
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合志市役所
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自然電力のでんき
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西日本新聞
(上記記載のURLから遷移するWebサイトは、FUNDINNOのものではありません。)
株主優待制度
弊社は株主優待制度を導入しています。以下、株主優待の内容となります。詳しくはこちらからご確認ください。
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【1株~10株お持ちの方】
・BREWERY KAEN、WORLD BEER TERMINAL KAENのご購入お食事にて5%OFF
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【11株〜30株お持ちの方】
・BREWERY KAEN、WORLD BEER TERMINAL KAENのご購入お食事にて10%OFF
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【31株以上お持ちの方】
・BREWERY KAEN、WORLD BEER TERMINAL KAENのご購入お食事にて20%OFF
基準日は毎年8月末
以上、株主優待の内容に関しては当該会社のIR情報に基づいて記載しています。詳しくは
こちら
からご確認ください。
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エンジェル税制適用(優遇措置B)
弊社は、本プロジェクトが成立した場合に、エンジェル税制優遇措置Bの適用が確認されています。
エンジェル税制優遇措置についての詳細は、こちらからご確認ください。
投資家の皆様へ
ビールは人を笑顔にする
私たちは、クラフトビールに魅せられている集団です。
日本中に溢れる、市場に出回らない農産物をビールの副原料として活かし、沢山の種類のクラフトビールを提供することで地域社会へ貢献したいと考えています。
今後は、ビール醸造のあらゆるプロセスにAI・IoTを導入することで職人に依存しない、安定した味と生産力の向上を目指していきます。
ビールは人を笑顔にすると信じています。国内のみならず、世界へと私たちのクラフトビールを届け、昨今のコロナショックで落ち込んだ社会を少しでも笑顔にできるように取り組んでまいります。
私たちのビジネスモデルに共感し、チャレンジを応援して頂きたいと考えております。何卒よろしくお願いいたします。