※1:国立研究開発法人 産業技術総合研究所
※2:国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
※3:既存薬を転用して新たな疾患の治療薬として開発する方法
出典:自社調べ
出典:日本経済新聞
※上記URLの遷移先はFUNDINNOのものではありません
弊社は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)技術移転ベンチャーとして創業しました。代表の堀本は産総研において同創薬分子プロファイリング研究センター副センター長を務めるなど、科学研究に30年以上従事してきました。
経営陣には、富山化学工業(現、富士フィルム富山化学)の元医薬品研究部副部長や、Bank of Americaを経てスタートアップの資金調達やIPO準備等に従事したメンバーが参画し、創薬とファイナンスのプロフェッショナルが事業を推進しています。そのほか、国内有数のアカデミアやバイオベンチャー出身の研究員が集結しています。
弊社は、「薬のない人に薬を、薬の効かない人に薬を」を掲げ、アンメット・メディカル・ニーズ(治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズ)の克服に向けた創薬支援を行っています。具体的には以下の2事業を展開しています。
製薬企業や医療機関などが有する創薬の問題解決を目指します。例えば、すでにある疾患に有効性が見込まれているものの、エビデンスを強化したいといったニーズや他の適応できる疾患を探したいというニーズに応えるものです。
受託解析に対し、弊社自ら創薬シーズを発見し、早期上市を目指します。中国の大学とのネットワークにより、迅速に治験を実施し、有効性を立証でき次第、国内外の製薬企業に導出(自社で開発費を賄うのが難しい場合、薬の開発・販売権を他社に許諾しロイヤリティを得る)します。
本事業においては、すでに指定難病の一つである筋萎縮性側索硬化症(以下、ALS)に対する創薬シーズを発見しており、四川大学華西病院の医師主導による治験を年内に開始する予定です。
創薬の中でも治験フェーズは資金力が求められ、弊社のキーパイプラインであるALS治療薬においても同様です。現在14種のパイプラインを有し、製薬企業やベンチャーキャピタルなどに興味を示していただいていますが、決め手に欠けるといった状況と捉えております。
今回の資金調達を通じて、ALS領域のパイプライン導出を迅速に進めるためのブリッジとすると同時に、こうした希少疾患の存在、ひいてはアンメット・メディカル・ニーズという社会課題に目を向けていただくきっかけになればと考えております。
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医療が進歩した現代においても、いまだ治療方法が見つかっていない、または現状の治療方法では患者に大きな負担が伴うなど、医療ニーズが満たされていないケースが数多く残されています。
こうした「アンメット・メディカル・ニーズ」に対応すべく、国内外で医薬品の開発が進んでいますが、簡単には越えられないハードルが存在します。
医薬品の開発は創薬シーズ探索からスタートしますが、有効なシーズを発見できるかどうかは、研究者の経験や勘に依存するため何年要するかわからない、というのが現状です。
創薬シーズ発見後は、エビデンスを得るべく治験へと進みますが、当フェーズにおいては資金不足がネックになります。治験参加者の安全性を最優先するため、保険や設備、対応する人材など慎重に準備を進めなければなりません。
こうしたハードルから、日本においては約9〜17年もの期間を要し※、研究資金は数百億円ともされており、多くの創薬シーズが研究途中段階で断念しています。
出典:日本製薬工業協会
出典:FORTUNE BUSINESS INSIGHTS、DATA BRIDGE MARKET RESEARCH
アンメット・メディカル・ニーズは現在も数多く存在し、昨今の新型コロナウイルスのように突然現れることもあります。こうした健康・生命が脅かされる事態に対応するには、絶え間ないイノベーションが必要です。
一方、医薬品開発の成功確率は年々低下、難易度が上がっており、製薬業界においても創薬プロセスを見直す機運が高まっています※1。
そうした中、AIをはじめとした先端技術への期待が高まっており、厚労省が掲げる医薬品産業政策においても、アカデミアやベンチャーの創薬シーズを積極的に導入することも重要、としています※2。
また、世界に目を向けると米半導体大手N社も創薬分野に注目しており、創薬のための生成AIプラットフォームの開発に力を入れています※3。
生成AIを活用した薬剤候補の選別や細胞顕微鏡画像から薬剤候補の作用を洞察するなど、革新的な研究開発を進めると同時に、複数バイオ企業への出資を加速しており、創薬エコシステムを拡大しています。
このように、AI創薬は成長性が高く、非常にポテンシャルを秘めた市場であると考えています。
1,2 出典:厚生労働省
3 出典:同社HPより
弊社が研究を進めるALSの国内患者は、2020年時点で、10万人あたり平均2.2人でしたが、年々増加傾向にあるとされています※1。
さらに、2030年には約10億米ドルの市場へと成長することが予測されており、ALSに対する様々な治療アプローチが模索されています※2。
そうした中、昨年国内最大手の製薬企業が、米バイオ企業が開発したALS治療薬候補のライセンスを最大870億円で取得するというニュースが話題となりました。弊社はこうしたポテンシャルを持ったマーケットの中で、顕在化したニーズに迅速に対応していきたいと考えています。
1 出典:難病情報センター
2 出典:グローバルインフォメーション
弊社は創薬プロセスの時間とコストを大幅に削減すべく、「ドラッグ・リポジショニング(既存薬再開発)」という手法に着目した独自のソリューションを提供しています。
「ドラッグ・リポジショニング」とは、従来、ある疾患を対象に研究開発された医薬品・化合物が、他の疾患に効果を示すことを発見することであり、創薬コスト・期間を大幅に削減できる可能性があるとされ、近年注目を集めています。
開発する製品によって幅はありますが、「ドラッグ・リポジショニング」によって新薬開発に必要な期間を3〜12年、費用を50〜60%削減できるとの報告もあります※。
一方で、課題は残されています。膨大に眠る過去の研究データから疾患と医薬品・化合物の最適なマッチングを探索するのは簡単ではありません。
これに対して、弊社では既存薬の作用を分子レベルで捉える遺伝子発現情報解析技術と統計学やAIを組み合わせた独自メソッドによって、マッチング候補を網羅的かつ定量的に検証・解析することで精度を高めることが可能です。
出典:三菱総合研究所
また、上図のように分子レベルで疾患や既存薬のメカニズムを捉えることで、パイプライン導出を効率化する「アンブレラ創薬」という独自のアプローチを確立しています。
異なる疾患でも共通する分子メカニズムを解明し、このメカニズムを利用して一つの薬剤による複数疾患の薬効可能性を探索するものです。
例えば、直近治験を控えるALS治療薬候補「SO-002」においては、前頭側頭葉変性症(以下、FTLD)においても適応する可能性を見出しており、治験フェーズを短縮することができると考えています。
こうしたノウハウを活用することで、受託解析事業及び自社による創薬シーズ探索事業の独自価値を高めています。
弊社の主要顧客は、国内外の大学病院や製薬企業、またはサプリメントや化粧品メーカーです。受託解析においては、弊社が有する豊富な解析技術と関連特許を用いて設立以降、大手製薬企業や医療機関の創薬支援を行ってきました。
解析技術の中でもリン酸化※解析技術においては、大手精密機器メーカーとの共同開発によりリン酸化自動計測機器の製品化が完成しており、その計測機器に解析システムをパッケージ化して提供する準備を進めています。
また、シーズ探索においては導出契約時や治験進捗による一時金及び、上市後は、販売額に応じた収益金を得るモデルです。すでにALS治療薬においては医師主導による治験開始を年内に控えており、キーパイプラインとなっています。
タンパク質機能の調節や細胞全体のシグナル伝達において主要なメカニズムを担う
早期導出を目指すシーズ探索事業においては、中国の医療機関との共同研究体制による優位性を確立していると自負しています。
特に四川大学華西病院(以下、同院)は国家総合病院として重篤疾患治療の中心施設と位置付けられ、13年連続中国のベスト病院ランキング2位を獲得※するなど中国有数の医療機関です。
キーパイプラインとなっているALS治療薬の治験においても、同院で約4,000人の患者を持つ商慧芳教授が主導する予定でALSの権威としても知られる方です。
また、日中政府機関による日中連携事業を通じて南京医科大学との共同事業を推進しています。既存薬の新規適応疾患を弊社で発見し、同院での検証を行うという枠組みを構築するなど迅速な創薬プロセス進行を可能にする基盤を有しています。
出典:復丹大学病院管理研究所
弊社は産総研技術移転ベンチャーとして産総研保有の特許技術の実施権を得ています。弊社独自のドラッグ・リポジショニングを支える遺伝子発現情報解析や薬剤探索方法など4件の特許を取得済み、さらに治療薬などに関する出願中の特許9件を有し、創薬支援のラインナップを充実したものにしています※。
当技術および特許の一部は産総研が保有しており、弊社がロイヤリティを支払い独占的に利用しています。
また、経営陣が有する国内製薬業界とのネットワークも事業推進力の源泉となっています。今年2月には富士フィルム富山化学(以下、同社)との研究協力契約及び研究支援包括契約を締結しました。同社から提供される化合物の適応疾患を弊社が探索することで、新規適応疾患に対する開発を幅広く進めることが可能になると考えています。
下の表は現時点において今後の経営が事業計画通りに進展した場合のスケジュールです。そのため、今回の資金調達の成否、調達金額によって、スケジュールは変更となる場合がございますので、予めご了承ください。また、売上高は事業計画を前提としており、発行者の予想であるため、将来の株価及びIPO等を保証するものではありません。
実績
予測
売上計画
2023.3
2024.3
2025.3
2026.3
2027.3
2028.3
2029.3
約0.45億円
約0.25億円
約0.58億円
約10.08億円
約7.37億円
0
6
12
18
24
30
36
42
48
0
12
24
36
48
億円
売上計画は保守的にSO-002 ALSのみのライセンスアウトによるアップフロント・マイルストーン・ロイヤリティを計上しています。実際にはSO-002 FTLDやSO-003 sIBMのライセンスアウトも想定しています。
2029年3月期の売上減少はマイルストーンフィー受け取りの契約時期に関係となり、2030年3月期にはSO-002 ALSのマイルストーン(米国市場)が発生し、上昇に転じる計画をしております。
【シーズ探索事業】
第2四半期までに四川大学(華西病院)にてキーパイプラインであるALS治療薬候補「SO-002」の医師主導試験をローンチする計画です。今期中にPoC獲得を目指すとともに、新たな創薬シーズ探索においては、中国研究機関(南京医科大学薬学院)との連携による既存薬構造の化学合成展開に基づく新規化合物の特許出願を計画しています。
【受託解析事業】
第3四半期では日本の大手精密機器メーカーと共同にて、リン酸化自動計測機器に関して米国市場展開に向けたフィージビリティスタディの実施を計画しています。また、データ解析プラットフォームのライセンシングサービスをローンチ(自社サイトにて提供開始)する計画です。
【シーズ探索事業】
ALS治療薬候補「SO-002」の治験結果をもとに国内外製薬会社とパートナーと交渉・契約締結を進め、アップフロントフィーの獲得を計画しています。また、四川大学(華西病院)にて「SO-003 sIBM(封入体筋炎)」の治験ローンチとPoC取得も計画しています。
【受託解析事業】
日本の大手精密機器メーカーと共同にてNEDOディープテック・スタートアップ支援の助成金を獲得し、リン酸化自動計測機器の米国市場展開を開始すると同時に、海外サービス拠点整備を計画しています。また、システム構築やパッケージ製品を提供するITサービスを行う事業会社との事業提携によりデータ解析プラットフォームのライセンシング事業の販売を拡張していく計画です。
【IPO準備】
主幹事証券選定・監査法人との監査契約締結による本格的なIPO準備を開始する計画です。
【シーズ探索事業】
四川大学(華西病院)にて「SO-002 FTLD(前頭側頭葉変性症)」治験ローンチとPoC取得を計画しています。
【受託解析事業】
日本の大手精密機器メーカーと共同にてリン酸化自動計測機器の海外サービス拠点の拡充を行い、当社アレイ解析技術のグローバルスタンダード化を目指します。
【IPO準備】
上場に向けた内部管理体制・決算開示体制の強化を計画しています。
【シーズ探索事業】
収益の安定化により研究開発費へのさらなる投資が可能となり、アンメット・メディカル・ニーズ克服に向けて持続的・確実な創薬シーズ探索を行うバイオベンチャーとしてグロース市場への上場を目指します。
【IPO準備】
「SO-002(ALS)」・「SO-002(FTLD)」・「SO-003(sIBM)」の医師主導試験実施・PoC獲得・製薬企業との契約締結により収益の安定化(アップフロントフィー・マイルストーンフィー・ロイヤリティフィーの獲得)の実現を目指します。収益の安定化により研究開発費へのさらなる投資が可能となり、アンメット・メディカル・ニーズ克服に向けて持続的な創薬シーズ探索を行うバイオベンチャーとしてグロース市場への上場を目指します。
「▶︎ボタン」をクリックすると各年度目標の詳細をご確認いただけます。
また、上記のサービス追加は、今回の資金調達に伴って行われるものではなく、今後、新たな資金調達を行うことによる追加を計画しているものです。なお、新たな資金調達の方法は現時点において未定です。
抗がん剤の開発などで注目されるリン酸化解析技術を用いた自動解析機器及び解析システムによるサービス開始を年内に予定しています。
すでに、米国の開発パートナーによる顧客調査やマーケット調査を実施するなどサービス開始準備を進めている段階で、まずは大学や製薬企業の研究部門へのサービス開始を想定しています。中国においても、共同研究実績のある大学など既存のネットワークからアプローチしていきたいと考えています。
受託解析のノウハウをソフトウェアへと移行することでSaaS(Software as a Service)での提供を予定しています。過去の研究データベースから対象疾患に対して有効性が期待される既存医薬品や化合物を簡単に探す機能を有し、創薬や既存薬のエビデンス強化を求める製薬企業、医療機関等に提供する考えです。
弊社がこれまでに行ってきた研究成果に加え、一般公開されている過去研究をインプットしたデータベースに、独自の数理アルゴリズムを用いることで、高精度な検索、結果出力を可能にしていきたいと考えています。
弊社が有する導出パイプラインの中でも、最もフェーズが進むALS治療薬「SO-002」の治験を控えています。用途特許の国際出願が完了し、中国・日本への移行申請済み、今期治験開始を予定しています。
良好な治験結果をもとにPoCを取得し、製薬企業とのパートナー契約(導出)を前向きに進めることを考えています。
下記のKPIの推移については、事業計画書(売上高等推移予想)の内容を反映しております。なお、KPIの推移については、発行者の予測であり、必ずしも保証されるものではありません。事業計画書につきましては契約締結前交付書面の別紙1-1・別紙1-2をご確認ください。
実績
予測
受託解析案件数
2023.3
2024.3
2025.3
2026.3
2027.3
2028.3
2029.3
6件
2件
9件
22件
32件
0
9
18
27
36
45
54
63
72
0
18
36
54
72
件
受託解析事業の、各期における受託解析案件の年間合計案件数です。
実績
予測
リン酸化解析枚数
2023.3
2024.3
2025.3
2026.3
2027.3
2028.3
2029.3
75枚
180枚
200枚
200枚
200枚
0
100
200
300
400
500
600
700
800
0
200
400
600
800
枚
受託解析事業の、各期におけるリン酸化解析の年間合計枚数です。
実績
予測
PoC獲得数
2023.3
2024.3
2025.3
2026.3
2027.3
2028.3
2029.3
0件
0件
1件
1件
1件
1件
0
1
2
0
1
2
件
シーズ探索事業の、各期におけるPoC獲得数です。
東京理科大学理工学研究科 理学博士(生物物理)
現在
この間、
研究課題
研究論文(英文、査読有のみ) / 著書(英文のみ) / 学術活動(国際活動のみ) / 学術賞(国際賞のみ) / 研究資金(国内のみ)
※上記掲載のURLから遷移するWEBサイトは、FUNDINNOのものではありません
明治大学専門職大学院 グローバル・ビジネス研究科卒業、経営管理修士。
グローバル金融機関 Bank of America N.A.にてグローバルトレジャリーサービス、ドイツ総合化学メーカー BASF Metals Japan Ltd.にてトレジャリーマネジメントの経験を経て、複数のスタートアップにて資金調達・経営管理部管掌・IPO準備等に従事し、企業のバリューアップに貢献。
2022年6月よりソシウム参画。
富山医科薬科大学薬学部卒業、同大学院薬学研究科修了、早稲田大学にて博士(人間科学)取得。
1991年富山化学工業株式会社(現、富士フイルム富山化学)に入社。精神・神経領域の研究開発に従事後、研究企画部門を経て、2020年1月富山医薬品研究部副部長。
2021年11月よりソシウムに参画。
名古屋市立大学大学院 システム自然科学研究科 生体情報専攻 博士後期課程修了。
九州大学・東京理科大学・理化学研究所 環境資源科学研究センター 等、アカデミアにて遺伝子領域の研究に従事。
タンパク質の生産性を高める探索研究や分子遺伝学的手法によるストレス耐性に関する研究や次世代エネルギー創出に関しての研究等多くのプロジェクトに参画。
アカデミアからバイオベンチャーに転身し、主に難治性希少疾患を標的とした遺伝子治療薬の研究開発業務に従事後、ソシウム株式会社に参画。ソシウム株式会社では研究開発部 生化学実験チームに所属し、新規リン酸化アレイ解析システムの開発や運用、受託研究・共同研究での試験実施、創薬事業における薬効評価系の構築、薬剤スクリーニング、作用機序解明業務に従事。
北里大学大学院薬学研究科修士課程修了。ケモインフォマティクス(Cheminformatics)を専攻。
in silico 創薬、バーチャルスクリーニングというキーワードに関連する分野において、 AIを用いた創薬の新規手法の開発を行う。2018年度 SAR Presentation Award 受賞。
日本薬学会、同構造活性相関部会、日本化学会ケモインフォマティクス部会、 CBI 学会所属。
ソシウム株式会社では研究開発部の解析チームに所属し、解析に用いる独自データベースの構築や遺伝子発現量解析業務に従事。
東京大学 経済学部卒業。
有限責任監査法人トーマツにてメガバンクの米国基準監査業務に従事。同監査法人を退所後、三浦真公認会計士事務所設立。スタートアップにて顧問や監査役を歴任、2018年10月ソシウムの監査役に就任。経営コンサルティング業務(会社の経営戦略・長期経営計画を通じたトップ・マネジメント・コンサルティング等)にも幅広く従事。
公認会計士、認定上級IPOプロフェッショナル、ビジネス法務エキスパート。
30年余り学術研究に携わってきました。その過程で成果を論文として発表してきました。しかし、論文発表のみでなく、自分の技術を実社会で役立てたいと考えるようになりました。
折よく、私の計算システム生物学の技術を生かすことができる創薬に関わるセンターである、産業技術総合研究所で創薬分子プロファイリング研究センターにおいて副センター長を務める機会を得ました。
そこで、創薬に関わる多数の民間企業と共同研究を行うことができ、創薬ビジネスの厳しさを学習すると共に、私の技術を活かせる可能性を感じました。そこで一念発起、産総研のベンチャー起業支援制度に応募し、起業することができました。
【解決したい課題】
SDGsの目標の中の1つに「すべての人に健康と福祉を」という項目が挙げられており、「持続可能な医療」が世界的に求められているが、治療法が確立されていない希少疾患には、高いアンメット・メディカル・ニーズが存在。
ソシウムの開発した創薬技術により、「薬の無いもしくは効く薬の無い」希少疾患の患者様のために治療薬の開発に貢献する。
既存薬を活用するドラッグリポジショニングについては新薬開発に必要な期間を3〜12年、費用を50〜60%削減できるとの報告もある。
近年創薬にかかるコストは非常に高騰している。
1社当たりの研究開発費:2004年 621億円 ⇒ 2017年 1,414億円※
製薬企業にとっては、コストをいかに下げ、着想から上市までの期間を短縮できるかが重要であり、データドリブンによる創薬アプローチに各社が期待を寄せている。ソシウムの提供する新たな創薬技術により開発プロセスの効率化を促す。
出典:厚生労働省
SOCIUMのクラウドファンディングにご興味をお持ちいただき、ありがとうございます! SOCIUMは素晴らしいビジョンと情熱を持った会社であり、私たちの応援は彼らの成功に向けた力となります。
「薬のない人に薬を、薬の効かない人に薬を」というスローガン!
私も30年以上、製薬産業において研究やビジネスに携わっていますが、新しい薬を世に出すためには膨大な時間と費用および労力が伴うことを思い知らされています。
堀本先生が長年培ってきた革新的なアイデアや技術およびノウハウは、これらのハードルを乗り越えられる一助になり、まさに「薬のない人に薬を、薬の効かない人に薬を」を早期に実現できる可能性を秘めているものと期待しています。
私たちの応援は、堀本先生およびSOCIUMの成果を最大限に引き出すカギとなるとともに、彼らが大きな変化をもたらすための一助となるでしょう。そして、彼らの目標の実現を通じて世界で病気に苦しんでいる人々の生活を向上させる喜びを皆さんと一緒に分かち合える機会になるものと信じています。
薬学博士・薬剤師・ARO協議会認定PM
私堀内は慶應義塾大学臨床研究推進センターでアカデミアのシーズの研究推進・産学連携・公的(民間)資金獲得、等の仕事に従事しています。その中で、多くの創薬ベンチャーの設立・運営に関わってきました。
創薬ベンチャーの設立は比較的簡単に出来ますが、日本では数年後にも存続して成功している企業が少ないのが現状です。薬づくり(創薬)には10年以上の開発期間と多額の研究開発費が必須で、その開発中に企業運営や開発資金がショートする事が最大の要因です。設立ベンチャーが、直ぐに収益が見込める「プラットフォーム事業」を事業領域内に持っていないからです。
この点で、堀本勝久先生が設立したSOCIUM社は、「プラットフォーム事業」と「創薬事業」の両方の事業領域を保有する数少ない企業の一つです。「プラットフォーム事業」としては、多くのユニークな受託解析(新規治療薬シーズ開発・標的タンパク質の推定・化合物ライブラリーの新規活用・リン酸化解析;リン酸化自動計測機器)を実施することが出来ます。この基盤事業の上に、本命である「創薬シーズ開発事業」(弊社独自のアプローチ「希少疾患群のアンブレラ創薬」)を実施しています。
堀本先生のSOCIUMが実施する「解析プラットフォームのライセンシング事業」、「リン酸化事業」、「創薬シーズ開発事業」の展開を大いに期待しています。頑張ってください。
私は長年、記号計算手法を用いた共同研究を通じて、製薬薬剤の設計、評価、および選択に取り組んでいる堀本勝久博士を知っています。
彼のユニークな背景と研究者としての専門知識に非常に感銘を受けています。また、彼のプロジェクトのビジネスの展望と側面をしっかり理解している点も評価しています。
この新しいアプローチに必要な研究卓越性、すなわち化学および生物学的基盤における研究卓越性と、同時に記号および数値計算からの最新手法を兼ね備えた世界で数少ない人物の一人です。
堀本博士と彼のチームの研究成果が、ソシウム社を通じて国際的な製薬業界において独自のビジネスチャンスに転じたことを嬉しく思います。私が貢献できる限り、喜んで会社を全力で支援します。
I know Dr. Katsuhisa Horimoto from many years of joint research using symbolic computation methods for his approach to pharmaceutical drug design, evaluation, and selection. I am impressed by his unique background and expertise as a researcher, together with a solid understanding of his project's business prospects and aspects. He is one of the few people in the world who combine the research excellence necessary for this new approach, namely research excellence in the chemical and biological foundations and, simultaneously, the most recent computational methods from symbolic and numerical mathematics. I am happy to see that the research results of Dr. Horimoto and his team have now turned into a unique business opportunity in the international pharma industry through the Socium company. I will happily support the company in all respects as far as my background can contribute.
私が堀本博士と知り合ったのは10年以上前のことですが、彼は計算システム生物学の専門家として、私個人にもサイエンスの世界にも多大な影響を残しました。シグナル伝達経路のシミュレーションや医薬品のスクリーニングなど、複雑な生物医学的問題に計算手法と工学技術を組み合わせて取り組む堀本博士の能力は、本当に驚くべきもので、我々は堀本博士を蘇州大学計算システム生物学センターの客員教授として招聘させて頂きました。
また、堀本博士は卓越した科学者であるだけでなく、常に哲学的思考や複雑系に対する革新的な戦略に新鮮な視点をもたらしてくれる愉快な先生でもあります。
新しい治療法を開発するために、既存薬剤の効果的な応用をスクリーニングするための非常に効率的な計算手法を開発する彼の最近の研究は、印象的かつ魅力的である。希少疾患治療に有効な薬剤の開発が急務であることから、私は6年前に四川大学華西病院に移りました。堀本博士と協力し、アンメットメディカルニーズ解決のために一緒に働きます。
ビジネスサイドにおいては、堀本博士が独自のビジネスモデルの中で計算手法を応用し、様々な希少疾患に対する既存薬の発見と応用の迅速化を目指していることも知っています。特にビッグデータとAI医療の時代である今、ソシウム株式会社が大きな成功を収めることを強く信じております。
I got to know Dr. Katsuhisa Horimoto more than 10 years ago, and he left a profound impression on both me and the scientific community with his expertise in computational systems biology. His ability to combine computational methods and engineering technologies to tackle complex biomedical problems, including signaling pathway simulation and pharmaceutical drug screening, is truly remarkable. As a result, we extended an invitation to him as a guest professor at our Center for Systems Biology in Soochow University. Dr. Horimoto is not only an exceptional scientist but also a pleasant individual who consistently brings fresh perspectives to philosophical thinking and innovative strategies for complex systems.
His recent work in developing highly efficient computational methods to screen effective applications of existing drugs for new therapeutics is both impressive and attractive. Given the urgent need for effective drugs to treat rare diseases, I relocated to West China Hospital six years ago. I would be thrilled to collaborate with Dr. Horimoto and work towards discovering new applications for old drugs that are desperately needed for these conditions. I am aware that Dr. Horimoto is also applying his computational methods within a unique business model, aiming to expedite the discovery and application of existing drugs for various rare diseases. I strongly believe that his company, Socium, will achieve great success, particularly in the era of big data and AI medicine. Scientifically, I am eager to collaborate with him and provide support to the company in translating their discoveries into clinical applications and healthcare.
創薬は上市までに高いコストと長い年月を要しますが、ドラッグ・リポジショニングはある疾患の治療のために開発・製品化された薬剤や、開発が途中で中止された薬剤を、別の疾患の治療に再利用するアプローチとして近年認知されるようになりました。
堀本勝久博士が率いるSOCIUM Inc.のチームは、細胞内の分子レベルと個体レベルの事象の因果関係を特定するドラッグ・リポジショニングで治療薬の開発を目指しています。この試みは、効率的な創薬への大きな可能性を秘めています。
堀本教授は、研究面でも生活面でも、私にとって本当に恩師です。
堀本教授は、研究に対する熱意を私に教えてくれました。私は彼の哲学における深い思考に感銘を受け、その哲学が現在教授となった私の研究プロジェクトで斬新なコンセプトを提案することを可能にしていると思っています。
成功した研究者としてのユニークな経歴と専門知識を持つ堀本教授は、自分のプロジェクトのビジネス的な見通しや側面をしっかりと理解し、基礎研究を具体的な応用につなげようとする強い意欲を持っています。教授はハードワークの中で人生を楽しむことを教えてくれました。特に彼は周りの人々、特に学生や若手研究者を尊重し、コミュニケーションをとる広い心を持っています。これらはすべて、ビジネスを成功させるための確かな基礎となるものだと私は確信しています。
Drug discovery requires high cost and many years of drug development before it reaches the market. Recently, drug repositioning has gained recognition as an alternative approach that explores new avenues for pre-existing commercially approved or rejected drugs to treat diseases aside from the intended ones. The SOCIUM Inc. team lead by Dr. Katsuhisa Horimoto aims to develop drug repositioning method to Identify the causal relationship between events at the molecular level in cells and at the individual level. This effort holds the great promise for drug discovery without many trials and errors.
Prof. Horimoto is a truly mentor for me in both research and life. He showed me the greatest enthusiasm for doing research. I was impressed by his deep thinking in philosophy. Those thinking allows him to propose novel concept in our research project. With unique background and expertise as a successful researcher, he has strong motivation to bridge the basic research with concrete application with a solid understanding of his project's business prospects and aspects. He taught me to enjoy life during hard working. Particularly he has a wide-open mind to respect and communicate with other people, especially students and junior researchers. Those are all the traits as the solid basis for the business success.
I firmly believed computational methods with data accumulation and AI technology will change the future of drug discovery. I am extremely happy to see that Dr. Horimoto and his team have now entered new stage and turned into a unique business opportunity in the international pharma industry through the SOCIUM company. I will fully support the company in all respects.
堀本先生には、以前、当社との共同研究をさせて頂いて以来、ご指導頂いております。
最先端の学術的な視点からご意見を頂くのはもちろんのこと、ときにビジネスマインドに溢れたアイデアを頂くこともあり、非常に刺激的な時を過ごさせて頂いています。
インフォマティクスのベンチャー企業は多いですが、SOCIUM社のように、その知見を活用して、新薬候補の発見につなげている会社はなかなかいらっしゃりません。
今回、先生とSOCIUM社が蓄積してこられた知見をソフトウェアなどにパッケージ化し、より幅広いお客さまにお使い頂けるようにするとのニュースをお聞きし、ぜひ応援させて頂きたいと思います。
弊社は、以下の国立機関より出資をいただいています
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弊社には、以下のメディア掲載実績や受賞歴があります。
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資本金: | 94,998,000円(2024年5月1日現在) |
発行済株式総数: | 120,240株(2024年5月1日現在) |
発行可能株式総数: | 300,000株 |
設立日: | 2017年9月19日 |
決算日: | 3月31日 |
ソシウム株式会社による株主名簿及び新株予約権原簿の管理
ソシウム株式会社第1回FUNDINNO型有償新株予約権に投資するにあたってのリスク・留意点等の概要
※以下はソシウム株式会社第1回FUNDINNO型有償新株予約権に投資するにあたってのリスク・留意点等の概要です。詳細については必ず契約締結前交付書面をご確認ください。また、一般的なリスク・留意点については 「重要事項説明書」をご確認ください。
新株予約権は、権利行使期間の終了までに株式に転換するための権利行使をしないまま権利行使期間が終了すると権利が消滅し、投資金額の全額を失うことになります。
募集新株予約権及び新株予約権を行使して取得した株式は、非上場の会社が発行する有価証券であるため、取引の参考となる気配や相場は存在しません。また、換金性も著しく劣ります。
発行者の発行する新株予約権及び新株予約権を行使して取得した株式には譲渡制限が付されているため、店頭取引が行われたとしても、譲渡による取得について発行者による承認が得られず、新株予約権者及び株主としての権利移転が行われない場合があります。
募集新株予約権及び新株予約権を行使して取得した株式は、金融商品取引所に上場されておらず、その発行者は、収益基盤が確立されていないことなどにより財務体質が脆弱な状態となっている場合もあります。当該発行者等の信用状況に応じてご購入後に価格が変動すること等により、損失が生じることや、その価値が消失し、大きく価値が失われることがあります。
募集新株予約権は、社債のように償還及び利息の支払いが行われるものではなく配当は支払われません。また、新株予約権を行使して取得した株式について、配当が支払われないことがあります。
募集新株予約権について、金融商品取引法に基づく開示又は金融商品取引所の規則に基づく情報の適時開示と同等程度の情報開示は義務付けられていません。
有価証券の募集は、金融商品取引法第4条第1項第5号に規定する募集等(発行価額が1億円未満の有価証券の募集等)に該当するため、金融商品取引法第4条第1項に基づく有価証券届出書の提出を行っていません。
発行者の財務情報について、公認会計士又は監査法人による監査は行われていません。
発行者は前々期決算期末(2023年3月31日)及び直近試算表(2024年3月31日)において債務超過ではありません。今後、売上高が予想通りに推移しない場合、債務超過に陥るリスクがあります。
発行者の前々期決算期末(2023年3月31日)及び直近試算表(2024年3月31日)において営業損失が計上されています。今後、売上高が予想通りに推移しない場合、営業損失が継続するリスクがあります。
今後の市場動向及び市場規模など不確実性を考慮した場合、競合他社の参入等により当該会社の市場シェアの拡大が阻害され収益性が損なわれるリスクがあります。
発行者の設立日は2017年9月19日であり、税務署に提出された決算期(2023年3月31日)は第6期であり、第7期(2024年3月31日)の決算は現在株主総会での承認待ちで、税務申告準備中であり、現在は第8期となっています。 上場企業等と比較して銀行借入等による融資や各種増資について円滑に進行しない可能性があります。 発行者の資金調達計画(今回の募集新株予約権の発行による増資を含む)が想定通りに進行せず、事業拡大に必要な資金が調達できない場合、事業計画及び業績に影響を及ぼす可能性があります。発行者は当募集において目標募集額を999万円、上限応募額を9,999万円として調達を実行します。 但し、現時点では上記資金調達が実行される保証はありません。なお、発行者は当募集後、2024年10月に不足分の資金調達を予定(※但し、今回の資金調達により上限応募額に到達した場合は、2024年10月の不足分の調達は行わない予定です。)していますが、売上実績が想定どおりに進まない場合には予定している資金調達に悪影響を及ぼし、今後の資金繰りが悪化するリスクがあります。
発行者は創業以来、配当を実施していません。また、事業計画の期間に獲得を計画しているキャッシュ・フローは事業拡大のための再投資に割り当てる計画です。そのため、将来的に投資家還元の方法として配当を実施する可能性はありますが、事業計画の期間においては配当の実施を予定していません。
発行者の事業において販売するサービスは、販売時の景気動向、市場の需給状況により予定販売単価及び想定販売数量を大幅に下回る可能性があります。
著しい売上高の下落、予想外のコストの発生、現時点で想定していない事態の発生などの事象により、資金繰りが悪化するリスクがあります。
発行者は、事業を実施するにあたり関連する許認可が必要となる可能性があります。 発行者が既に必要な許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、 その後に係る許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。
発行者の事業は、代表取締役である堀本勝久氏(以下、同氏)の働きに依存している面があり、同氏に不測の事態が発生した場合、発行者の事業展開に支障が生じる可能性があります。
ファンディング・プロジェクトが成立しても、払込金額及び振込手数料が一部のお客様より払い込まれないことにより、発行者が当初目的としていた業務のための資金調達ができず、発行者の財務状況・経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
発行者から当社に対しては、審査料10万円(税込:11万円)が支払われるほか、今回の株式投資型クラウドファンディングが成立した場合、募集取扱業務に対する手数料として、株式の発行価格の総額の20%(税込:22%)相当額(2回目以降のファンディング・プロジェクトが成立した場合、1回目の募集取扱契約書の締結日を基準として以下の区分により募集取扱業務に対する手数料を発行者から申し受けます。)が支払われます。
1回目の募集取扱契約書の締結日 | 店頭有価証券の発行価格の総額に対する当社手数料の比率 |
2023年12月21日以前の発行者 | 15%(税込:16.5%) |
2023年12月22日以降の発行者 | 18%(税込:19.8%) |
住友ファーマ株式会社 常務執行役員