Business -ビジネスについて-
医療スキルの向上に貢献する、手術トレーニング用模擬臓器「VTT」
弊社は手術トレーニング製品の企画開発・製造を行っています。
元々は、株式会社寿技研として製造業を営んでおり、国内で製造されるラジコンのスポンジタイヤのシェアは国内第1位の実績を有しています(同社調べ)。
株式会社寿技研では、医療従事者から「腹腔鏡手術(体に開けた小さな切開口からカメラがついた器具を挿入して行う手術)」のトレーニング機器の製造依頼を受け、これを市場に投入したところ、多くの医療従事者や病院で反響を生み、これまでに3,000台以上を販売してまいりました。
それを機に「医療シミュレーション市場」に本格的に参入するため、昨年、KOTOBUKI Medical株式会社を立ち上げ、新製品として手術トレーニング用模擬臓器「VTT(Versatile Training Tissue)」を開発しました。
VTTはこんにゃく粉を主体とし、実際に現場で活躍する多くの医師からの意見を元に開発された、質感や強度が人間の臓器と非常に近い新素材です(国内外で特許申請中)。
色や形をコントロールしてあらゆる臓器を再現できる高い可変性、汎用性を有しています。
これまでのトレーニングにおける実験動物・献体の臓器利用において、「環境面」「倫理面」「経済面(高コスト)」の様々な課題もクリアできる新素材として注目されており、これまでも多くのビジネス賞を受賞し、メディアからも多方面で取り上げられています。
今後は、これらの諸要素を強みとしながら、国内のみならず、欧米を中心とした海外市場でのシェア拡大を視野に入れ、事業をスケールしていきます。
VIDEO
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Problem -解決したい課題-
医療技術の高度化に伴う、トレーニングを通じた技術向上の必要性
近年、様々なニュースや報道にもあるように、医療や手術の安全に対する社会の目は大変厳しくなっています。
特に、外科手術の分野では、低侵襲医療(検査や治療による患者さんの身体への影響を減らした治療法。例:内視鏡手術、ロボット手術等)の急速な普及や医療機器の高度化等により、医師に求められる技術習得の範囲やレベルは日に日に高まっています。
一方で、医療現場における医師をはじめとした医療従事者や病院、また、医療機器メーカー等に対する医療訴訟リスクは高まり、それを回避するためには医師個人の手術トレーニングを通じた技術向上が求められています。
こうした背景から、様々な手術トレーニング用の模擬臓器が開発されていますが、価格が高価であったり、電気メスが使えない素材であったりする製品もあります。
また、実験動物や献体の臓器を利用したトレーニングでは衛生面や倫理面での課題も残ります。
このため、手術教育の現場では「見て覚える」「手術室の中で学ぶ」といった従来からの方法に頼らざるを得ない部分も多く、「切る」「剥がす」「縫う」といった手術の基本手技でさえ、医師に十分なトレーニングの機会があるとは言い切れないのが実情のようです。
医療機器や手術技法が複雑化・高度化している現状を踏まえれば、それに対して医師が十分なトレーニングを手軽に行うことができる環境を整備する必要がある。
これにより、患者も医療従事者もさらに安心して手術に臨むことができる。そんな世界を実現したいと弊社は考えています。
▲近年ではカラダの負担を考慮し、小さな切開口からカメラ付きの器具を入れて行う腹腔鏡手術などの技術が高度化しています。
Solution -課題解決-
手術トレーニングを手軽に行える仕組みの開発
弊社は、人間の臓器に近い感触を再現した新素材「VTT(Versatile Training Tissue)」を開発しました。
VTTは、「1点数千円といった安価な価格」「食品を主成分とした安全衛生の確保」「動物・献体利用に伴う倫理的問題をクリア」といった特徴を持っています。
現在まで、5パターンの臓器モデルが開発されており、電気メスや超音波メス等のエネルギーデバイスによる切開や剥離、針糸縫合が実施可能です。
実技の感触がリアルに近くなるよう、外科医療の大学教授による「医療現場で使用可能なもの」としての品質評価プロセスを経て、研究開発されました。
このVTTを手術トレーニングに活用し、今まで「見て覚える」だけではできなかった「実際に体感して覚える」といった方法を全ての医療従事者に提供していくことで、手術技術習得までの道のりを短縮できると考えています。
今後は、VTTの臓器パターンを大幅に増やし、VTTを活用した手術用トレーニングキットを開発することで、VTTを使った医療教育が、世界中の医師をはじめとした医療従事者の間で一般的に行われる世界を確立していきたいと考えています。
▲現在展開中の製品および、開発中の臓器モデルです。今後、さらに臓器モデルを増やしていくことで、様々な手術シーンを想定したトレーニングが可能になります。
Product -プロダクト-
質感のリアルさと様々な臓器の造形が可能
VTTは色や形を変幻自在に加工でき、また、腫瘍や血管も再現することができるので、あらゆる状態の模擬臓器の作成を可能とします。
このような特徴から、見た目や感触、また、電気メス等のエネルギーデバイスによる切れ味がヒトの臓器に近い質感であると、多くの医師や大学病院からも評価を得ています。
その他、「縫合をしても切れにくい」「人間の組織同様柔らかいけど伸びすぎない」といった特性もあり、臓器の質感をリアルに再現できていることがVTTの強みとなっています。
▲弊社が開発中の心臓の模擬臓器です。VTTは心臓の動きを再現できるほどの柔軟性を持っています。
医療機関で使用できる安全衛生と低コストの両立
VTTの独自性は食品を主原料とした素材であることにあります。
食品を原材料にしたことで、実験動物や献体の臓器の「衛生面の問題」や、シリコンなどの模擬臓器の「廃棄処理のコスト」を大幅に削減できると考えています。
また、価格面でも1点数千円程度で提供できることから、医療機関や教育機関がコストを気にせずに医療シミュレーションに取り組む環境を整備することができると考えます。
今後は、看護師による医療処置や獣医の手術トレーニングなどにも対象分野を拡張させていくことで、将来的に「医療全領域」をターゲットにし、安全・低価格で多くの医療従事者が低コストでリアルなトレーニングができる環境を提供して参ります。
▲手術トレーニングを行うため、病院内で使用できるということは非常に重要なポイントです。
現場のニーズに応じたトレーニングツールの開発
VTTローンチの契機となったのは、株式会社寿技研での腹腔鏡手術トレーニング機器の開発製造です。
これらは、弊社の幅広いエンジニアリング技術が評価された結果、医療従事者からの依頼で製造が始まったのですが、この「腹腔鏡手術トレーニングボックス」の製造〜販売まで手掛けたことで、多くの医療従事者とのネットワークができ、現場の方々がどの様なトレーニング環境、方法を求めているかを幅広く伺う機会に恵まれました。
弊社は、ここで得た知見とVTTを活用し、日々新たな医療技術が誕生している医療業界で、現場のニーズに応じたトレーニングツールの開発を行うことを目指します。
現在構想しているのは、よりリアルな手術現場を再現するため、VRやAR等のデジタル技術との融合、出血や拍動等の生体要素の再現、センシング技術との融合によるトレーニングの数値データ化などです。
医療従事者が最新技術をリアルな感覚で習得できるシステムを提供できると考えています。
▲製品化を検討しているトレーニングシステムです。VTTの特徴を活かしたシステムの開発を目指します。
Market -市場獲得-
医療シミュレーション市場の拡大
現在、低侵襲治療に対する需要の高まりや患者の安全に対する注目度の高まりから、世界の医療シミュレーション市場は急速に拡大しており、2016年約1200億円程度だった市場が2022年には約2800億円まで成長することが見込まれています。(出典:Markets and Markets Research Private Ltd)
現在の医療シミュレーション市場においては、心臓マッサージをはじめとした人形タイプのシミュレーターが高い比率を占めています。他方、弊社の外科手術に対する手技のリアリティーを追求したトレーニング製品は、今後成長が見込まれる新しい市場です。技術の進歩に伴いより医療シミュレーションが重視される中、独自の価値を提供し、確固たるポジションを確立できると考えています。
国内外でBtoBを中心に営業基盤を作り、BtoD(Doctor)にも展開 VTTは企業や大学といった組織向けの営業活動を優先させ、学会や論文での露出を増やす事で認知度アップと浸透を図ります。
すでに当製品は、国立大学、大手医療機器メーカーへ納品されており、学生や研修医に向けた研修ツールや、医療機器のデモに用いる実験動物の臓器の代替ツールとして使用されはじめています。VTTは「低コスト」「衛生的」であるなどが受注の主要因となっており、今後も同様のニーズが顕在化している全国の病院や大手医療機器メーカーへ、各種医学会への出展を通じて営業を行なっていきます。
さらに、海外の展示会や国際学会への参加を進めてきたところ、動物愛護や環境保護が声高く叫ばれている主要国などで良い反響が得られたことから、今後は、海外の医療機関や教育機関等に対する営業展開もスタートしてまいります。
加えて、インターネットを通じたECにより、ユーザーである医療従事者にも商品を届けることができます。VTTは郵送で届けることも容易ということもあり、ECでの販売との相性が良いという特徴があります。
従来から手掛けているトレーニングボックス製品等では、既にEC販売で3,000件以上の実績を有しますので、VTTにおいてもこのノウハウを生かした販売も展開してまいります。
このように、BtoBの営業活動を通じてVTTの認知度を高めるとともに、広く海外も含めBtoDでの展開を少人数で行うことが、弊社の基本的な営業戦略です。
追い風となるグローバルな社会環境の変化 弊社のVTTを取り巻く様々な社会環境の変化は、事業に追い風となっていると考えています。
第一に、医療業界において「2023年までに国際標準での認証を受けていない海外の医学部卒業生には北米での医師免許を取得させない」という「2023年問題」です。
これによって、日本国内の医学部の臨床実習プログラムは大幅に拡大することが見込まれ、座学から手術手技に重きをおいた実践的な教育内容が増えていく事が予想されます。これに伴い、医療シミュレーションを支える弊社製品のビジネス機会が増加することが考えられます。
第二に、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)が世界中で主流化しつつあることです。
弊社の製品を通じ、医療従事者の技術向上に資することで、SDGsが掲げる「目標3:すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献できると考えています。また、製品の原料調達~製造~廃棄のサイクルにおいて、環境面や倫理面に配慮することで「目標12:持続可能な消費と生産のパターンを確保する」の達成に貢献し得ると考えています。
第三に動物愛護運動への関心が高い欧米諸国においては、既に動物を利用した実験を中止する企業や大学も現れていることから、動物臓器の代替製品としてのVTTの位置づけは海外市場でも高く評価されると考えています。
(下記:MarketsandMarkets Research Private Ltd、厚生労働省、2012OECD主要38ヵ国調査所調べ)
約2,800億円/年
2022年世界医療シミュレーション市場規模
約30万人
2016年国内医師数
約760万人
2012年世界医師数
Advantages -優位性-
国内外での特許申請を実施
現在、VTTに関する特許の出願を日本と欧米の3局へ行なっています。(株式会社寿技研で申請中であり、特許取得後にKOTOBUKI Medical株式会社に権利を移転する予定です)
【PCT国際出願(公告番号 WO2017010190 A1)、日本国内出願(特願2015-138381)、アメリカ出願(15/108,709)、欧州出願(16824170.1)】
出願内容としては、形状や色、原料の配合、その応用方法など極めて多岐にわたって網羅しており、今後の市場獲得においては特許等の知財を活用し進めて参ります。
海外市場への事業のスケール性
VTTは、製品の特性などから将来的には欧米へのシェアが国内シェアを大きく上回ると考えています。
その理由としては、欧米の医療シミュレーション市場は日本やアジアと比べてはるかに大きく、教育やトレーニングの重要性が極めて重要視されていることが挙げられます。
また、手術に関するライセンスや教育プログラムが体系化されており、そのプログラムが手術教育専門のプロフェッショナルにより常に改善され、それに必要なリアリティーのあるスキルが求められていることなどが挙げられます。
弊社は現在北米に在る大学の教授陣とも連携し、それらの教育プログラムにVTTを活用するための検討を進めております。
並行して、北米市場における市場調査を今月から着手したところですが、こうした活動を進めることで、海外市場への医療シミュレーション市場への戦略を検討し、参入、シェア獲得に尽力していきます。
製品加工製造の組織基盤とノウハウを保有
VTTは、原料の仕入れから加工、販売まで一貫して弊社が担います。
商品開発には、株式会社寿技研で培ってきたノウハウや組織基盤をフルに活用することができ、開発力や機動力、柔軟性を持ち、スピーディーに製品開発を行うことが可能です。
VTTは臓器の形状を再現する際や、人工腫瘍を埋め込む際に、極めて緻密な作業を数多く必要とする製品です。他者が同じ様に製品開発を行なった場合、相談、見積もり、製造、修正といったことを外部の企業に逐一行なっていかなければなりません。
弊社は株式会社寿技研との組織上のシナジーを最大限に活用し、利用者のニーズに応じたスピード感のある開発を行うことができることから、製品開発上で大きな優位性を保持していると言えます。
Business model -ビジネスモデル-
弊社は、VTTの販売および、トレーニングツールの販売によりマネタイズします。
製品は病院、大学、医療機器メーカーなどの企業を対象に販売していきます。(導入実績あり)
VTTは1度のみの使いきりタイプですので、繰り返し練習したいユーザーは、再度オーダーする形になります。
Milestone -マイルストーン-
下の表は現時点において今後の経営が事業計画通りに進展した場合のスケジュールです。そのため、今回の資金調達の可否、調達金額によって、スケジュールは変更となる場合がございますので、予めご了承ください。
売上高は事業計画を前提としており、発行者の予想であるため、将来の株価及びIPO等を保証するものではありません。また、上記のサービス追加は、今回の資金調達に伴って行われるものではなく、今後、新たな資金調達を行うことによる追加を計画しているものです。なお、新たな資金調達の方法は現時点において未定です。
Trigger -きっかけ-
海外での評価・反響を得て感じた実感
数十年前の日本のものづくりの先人達は、多くの製品を世界に発信し飛躍してきました。
いつかチャンスが訪れたら自らも先人達のように、世界に向けて自らが開発した製品を発信したいと思い、ものづくりを続けてきました。
その様な中、数年前より開発してきたVTTについて、海外の学会や展示会で紹介する機会をいくつか得ました。
そこでは、海外外科教育界の重鎮や医師、ディーラーの多くの人々にVTTを触れていただき、触っていただいた方の多くが目を輝かせて、素晴らしいといっていただける結果になりました。
この様な意見を多々いただき、私自身で直接その評価や反響を感じた事が、弊社の創業のきっかけです。
これを世界に広める夢を実現させる為に、医療トレーニングに特化した組織を作り、協力者を集め、力を結集しようと思い、今事業を邁進しています。
高山成一郎 【代表取締役社長(技術・研究開発担当)】
1968年生まれ
国立室蘭工業大学機械工学科在学中に父が倒れて大学を中退し、家業である株式会社寿技研に入社。
以後、設計、自動機製作、金型、制御、プログラム、生産管理など幅広く経験を積み現在は製品開発に活かす。
2005年4月 株式会社寿技研代表取締役就任
2012年より手術トレーニング事業開始し、渋沢栄一ビジネス大賞、ぐん銀ビジネスサポート大賞、医療機器等試作品コンテスト、他多数受賞
2016~19年 千葉大学フロンティア医工学センター特別研究員
2018年11月 梅本/杉浦とKOTOBUKI Medical 株式会社設立
梅本浩利 【取締役(セールス・マーケティング担当)】
1964年生まれ
東海東京証券株式会社に11年勤務後、1998年ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社に入社。手術医療器の営業活動に従事し通期目標を12年連続達成。
2003年から関東/関西/九州圏にて地域マネージメント業務を行いKey.Drとの関係構築や人材育成活動に従事し、2012年にRSM(リージョナルセールスマネージャー)に昇格。
2018年同社退社後、高山/杉浦とKOTOBUKI Medical 株式会社設立。
杉浦元 【取締役(経営企画担当)】
1970年生まれ。早稲田大学理工学部卒業。
大学在学中に起業後、大和企業投資にてベンチャー企業への投資業務を遂行。
その後、ソラシドエアの設立に参画し、経営企画担当取締役として、事業計画策定や資金調達等の業務を担当した後、ブイ・シー・エヌのパートナーとして、複数企業の取締役を兼務し、CFO、経営企画などを歴任。
オウケイウェイヴほか6社の上場、エグジットに携わる。
その後、コンコードエグゼクティブグループの設立に参画し、取締役COO就任。ベンチャー企業の採用支援と700人以上のビジネスリーダーに対するキャリアコンサルティングを行った後、株式会社エリオスを創業。人と組織に関わるソーシャルベンチャーカタリストとして、企業やNPOの成長に携わる。
2018年、高山/梅本とKOTOBUKI Medical 株式会社設立
Mentor -メンターよりメッセージ-
自治医科大学メディカルシミュレーションセンター/センター長・教授/川平 洋
従来、外科手術の習得は、参考書、動画、手術見学で見て学び、その後は実際の手術の場に出て経験を通して上達してゆくという考え方が主流であった。現在は、指導医や診療施設が、日々の診療や勉学に追われている研修医や医学生のために、いかに限られた時間の中で効率よく質の高い技術を習得させるかがキモとなっている。そのためには指導医は、研修医、医学生のために「やってみせ、言って聞かせてさせてみせる」ための環境づくりを工夫する必要がある。
手術は手術をする器具とその対象物(患者や臓器の代わり)が必要である。繰り返し練習し、本番である実臨床の「手術」に臨むためには十分な手術手技の練習と手術を想定したイメージトレーニングが効果を生む。手術練習用の模擬臓器をふんだんに利用できる状況が望ましい。そのためには、安価でリアリティのある模擬臓器は将来の外科医を継続して教育・養成するための必須なツールである。他方、エキスパートの外科医にとっても、術前シミュレーションやウォーミングアップ等、100%の状態で手術に臨むためにも効果的である。
手術用トレーニングは医師の「自己研鑽」であり、備品の購入はすべて自腹である。継続的なトレーニングのために、安価でリアリティ性のある模擬臓器は将来の外科医の育成とロートル外科医長期存命のためにも必須である。
順天堂大学心臓血管外科准教授/森田照正
VTT臓器模型の有用性と発展性について:
心臓血管外科医の私とVTTとの出会いは、コンニャクを使用した臓器模型の開発に協力して欲しいとの要請を受けてのことでした。
実物を見る前の私の予想は、実際の臓器とは見た目も感触も全く違うだろうというものでした。
実際の模型を触り・電気メスを当ててみて、私の予想は良い意味で裏切られました。
心臓や肝臓・腎臓といった実質臓器に、感触・反応が非常に見事に似ていたからです。
色や質感の見た目に違いがあることを指摘し、内部に性質の違うパーツを埋め込むと良いとの助言をさせて貰いました。
その後改良されたVTTが有用であると判断し、私が教育を担当している医学生たちに、VTTを用いた手術手技の指導を行いました。
学生は目を輝かせて、縫合や電気メスでの切開・剥離の練習を飽きることなく続けていました。
今後、大きな課題となる「環境面」「倫理面」「経済面」の優位性も高く、現段階で普及している臓器模型の欠点を十分補い得るため、発展性は極めて高いと考えます。
Preferential -エンジェル税制適用申請予定(優遇措置A)-
エンジェル税制とは
ベンチャー企業への投資を促進するためにベンチャー企業へ投資を行った投資家に対して税制上の優遇を行う制度です。投資家は投資及び株式売却それぞれの年度において 、税制上の優遇措置を受けることが出来ます。KOTOBUKI Medical株式会社は、本プロジェクトが目標募集額以上で約定を迎えた場合、今年度中にエンジェル税制優遇措置Aの申請を予定しています。
※KOTOBUKI Medical株式会社は本プロジェクトの払い込みが完了した状態であればエンジェル税制の適用条件に当てはまることを簡易的な方法であるエンジェル税制要件判定シート により確認していますが、簡易的な確認であるため適用が約束されたものではありません。
優遇措置Aとは
設立3年未満の事業者への投資が対象であり、[対象企業への投資額‐2000円]をその年の総所得金額から控除できます。
※控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40%と1000万円のいずれか低い方になります。
株式を売却し損失が発生した場合、所得税及び住民税の優遇措置を受けることが出来ます
※対象企業が上場しないまま、破産、解散等をして株式の価値がなくなった場合に、翌年以降3年にわたって損失の繰り越しができます。
※対象企業へ投資した年に優遇措置を受けた場合には、その控除対象額を取得価格から差し引いて売却損失を計算します。
※発行者が優遇措置Aの要件をみたす場合、確定申告の際に投資家は優遇措置AもしくはBのどちらを利用するかを選択ことができます。
詳しくはこちら
エンジェル税制Q&Aはこちら 実際に投資をした場合にどのくらい節税ができるか確認できるエンジェル税制シミュレーターはこちら
投資家の皆様へ
VTTを中心とした手術トレーニング製品で外科手術の未来に貢献する
私達の作り出す手術トレーニング製品は、今までにない発想でこれからの「新しい手術トレーニング」「新しい医療トレーニング」を実現して参ります。
そして、世界中の人々の医療安全と健康に役立てるよう、確かな実行力でこの事業を進めて行きたいと思います。
ぜひとも皆様にお力添え頂き当社の発展を共に見守って頂けるようお願いいたします。