FUNDINNOは何をしてくれるの?

2020年5月2日 コンテンツ

2020年4月現在で、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」では88社もの案件が資金調達を成功させています。最近、FUNDINNOを使っていただく事業会社様が増えています。我々は成約した案件について、調達された会社様から調達額の20%の手数料をいただいていますが、いただいた手数料でどういったことをサービスとして提供させていただいているか、今回は、その内訳を説明させていただきます。

FUNDINNOは、「資金調達」という大きな壁を共に乗り越えようとするチームです。そのために、一つの案件が無事に資金調達を達成するまではもちろん、調達達成後も、複数の部署が様々な角度から調達会社様のサポートをさせていただいています。

特に、発行時に力を発揮する部署が、「発行者審査部」と「クリエイティブ部」になります。

1、投資家目線での信用、共通言語となる事業計画

表には出ないものの、事業会社、投資家双方にとってFUNDINNOがよりよく機能するために非常に重要な「審査」についての詳細をお伝えいたします。

「株式を募集する」ということは、一定以上の信頼を必要とします。その信頼のバックアップをするために、我々はチームを結集し、段階を踏んで案件成立までのプロセスを進めます。

そのプロセスは、「案件会議」から始まります。ここでは発行者審査部だけではなく、営業部もクリエイティブ部も含めた複数の部署で、どの案件を取り扱わせていただくかを決めます。

案件会議を通った案件は、発行者審査部とクリエイティブ部が連携をとりながら調達に向けて共同作業が進んでいきます。

FUNDINNOに登録していただいているエンジェル投資家の皆様にとって、その案件が魅力的であることはもちろん大切です。しかし、それ以前に、応募していただく会社の内容を間違いなくお伝えすることが重要です。発行者審査部では、投資家の皆様に買っていただくものが金融商品であるゆえに、それぞれの案件が、どのような事業内容で、どのような資金使途なのか等、その妥当性等を確認・審査し、投資判断に必要十分な開示資料を作成することを重要な任務と考えています。

よって資金調達をしようとしている会社の将来性、ユニーク性などは当然のこと、別情報としてリスクも明確にすることが、投資家の皆様の投資判断に供するものと考えています。この、案件の透明性を確保する役割を担うのが、発行者審査部となります。

発行者審査部では複数の公認会計士を有しており、何がリスクであるかを正確に見抜くことができるという自負があります。

募集のための資料作成の打合せは複数回に及び、調達会社様と、丁寧に、正確に、かつスピーディーにやりとりを進めていきます。作成の支援をさせていただくものの1つに、投資家の皆様との共通言語となる事業計画の策定サポートの実施があります。

発行者審査部は、審査の他に諸々の資料も作成しますが、作成した資料については広告審査部がレビューします。レビュー機能を重要視するのは、開示資料や広告等が投資判断に必要十分なものになっているか、当該広告等に虚偽表示や重要な事項に誤解を与える表示等がないかどうかの確認が必要であるからです。

また、発行者審査部の審査とは別にコンプライアンス系の事柄を審査する「審査会議」もあります。発行者審査部で作成した審査資料を審査会議にかけ、ここの全会一致がないと案件を先に進めることはできません。

ここまでにお伝えしたように、投資家様に案件を開示するまでには、発行者審査部による審査、審査会議という2重のチェック機能が働いています。

2、クリエイティブ 〜人は見た目が9割〜

発行者審査部と同時並行で協業しながら動いているのがクリエイティブ部です。

案件が成立するためには、良い案件の、本当の良さをエンジェル投資家の皆様にお伝えすることが非常に大切です。しかし、開示までの時間はいつも十分あるとは限らず、むしろタイトなスケジュールであることが多いので、クリエイティブチームはスピード感を持って、開示ページのクオリティを上げていきます。

案件会議に参加したクリエイティブ部は、募集ページ作成の観点で、この会社がやることが伝わるか、課題感、いかに共感してもらえるか、この会社はどこが一番ユニークなのかをチェックします。

そして、その案件を取り扱うことが決まると、続いて実際の開示ページの制作が始まります。

クリエイティブ部のキックオフミーティングでは、営業担当者、発行者審査部の担当者も含めて、その事業会社様と実際にお目にかかってお話をお聞きします。

キックオフですることは、資料の共有、ヒアリング、そしてビジネスモデル、事業計画の確認です。

続くミーティングでは、ライターも含めて募集ページ作りに入り、その次のミーティングは動画撮影を行うために先方の会社に伺います。投資判断の一つにこの動画を重要視している投資家の方々が多いので、動画の精度には細心の注意を払います。

3回目のミーティングがある場合もありますが、多くの場合は2回のミーティングで制作が完了します。

一つの案件の開示ページの制作にはおよそ80時間を要します。公開まで最短5日で仕上げたこともありますが(ちなみにその案件は上限達成しています)、通常は3週間ほどで作業を完了します。

実はクリエイティブチーム、60案件目まではなんと一人の人間で行ってきました。つまり一人が黙々と開示ページを作っていたのですが、今や案件が増え、それに伴いチームも10名ほどに増え、3チームに分けて複数の案件の開示ページ制作を進めています。

FUNDINNOにおけるプレゼン資料は事業会社様からの評価もいただいております。「それまで使っていたプレゼン資料の代わりに動画を見せるようになって成約率が上がった」また「VCやCVCにもご理解いただけるようになった」というお声もあり、結果を伴う投資家へのアピールという点でのプロフェッショナリズムを自負しております。

例えば、琉球アスティーダ社は、変えるのが難しいと言われてきた業界に全く新しい世界観を打ち出すため、言葉と画像と動画の組み合わせによりうまく伝えられるよう工夫しました。

また、株式会社グッドラックスリーは、事業内容の説明が難しいだけに、ファーストビューの作り込みを入念にし、最高額に近い調達の一助となることができました。

クリエイティブチームの仕事は募集ページを作ることでは終わりません。広報・マーケ部と連携してユーザーテストをしたり、できたての会社や、経営者の手が回らないような場合に、HPのデザインのサポートなどをすることもあります。

我々FUNDINNOは、調達後の業務推進のサポートも行います。それは事業会社様の事業がより成長することがエグジットにつながり、株主となったエンジェル投資家様に利益を還元することに直結するからです。

具体的には、IR関連の催促やレビュー、株主の管理サポート、株主総会関連などで、場合によっては人材の紹介をすることもあります。

さらに審査部は、マーケティング・広報部とも連動しています。我々FUNDINNOはチーム一丸となり、株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームとして、調達会社様、エンジェル投資家様双方の利益を最大化することに集中しております。

以上から、「審査」=信頼性と「クリエイティブ」=伝達にかけるFUNDINNOの意気込みが伝わったら嬉しく思います。

3、まとめ:約2.5万人の投資家の皆様から資金調達!

今、VCからの調達が大型化しており、特にものづくり企業は融資も含めて、資金調達が難しいと言われています。そのような中、資金調達ができ、「味方」としてのエンジェル投資家から応援されて事業を伸ばせる機会を提供できていることは、我々の誇りでもあります。

我々の作業工程をご説明してきましたが、すべては資金調達を成功させるためです。発行者様の等身大をしっかり描き、伝えたいことが投資家の皆様にしっかり伝わるようにするのが私たちのミッションです。FUNDINNOを利用して、約2.5万人の投資家の皆様に向けて資金調達の準備をしましょう!