ミライプロジェクト山際聡代表「介護」×「美容」のチカラで、新たなミライを作る
――訪問美容。
この、新しい分野の成長に注目が集まっている。
ミライプロジェクトでは、介護と美容の切り口で “人材を募集し、育成し、輩出”。この全てをワンストップで行う事で、人材の数だけではなく、質も担保し、介護業界に優秀な人材を輩出していく。
「介護美容」の第一人者として有名な、山際聡社長に、訪問美容の現状やこれからの高齢社会で必要とされる訪問美容のあり方について伺った。
美容と介護を同時に学ぶことができる「介護美容研究所」
介護美容研究所では、人を養成することを大事にしています。そして、今後、研究所を起点にエビデンスを出していきたいと思っています。
訪問美容が社会に根ざすためには、「なんとなく素敵だよね」というだけではなく、次のステージとして、訪問美容によって高齢者の方にどのような良い影響が出たのかなど、「事実証明」や「技術探求」をしていくことが必要になってくると考えています。
介護美容研究所は、「高齢者にメイクやネイルケアなどを提供できる介護職」と「介護の知識を持つ訪問美容師」を介護現場に送り出すスクールです。
介護に興味を持つ人のすそ野を広げたいと思っています。全国に介護施設やデイサービスが約10万施設ぐらいあるといわれている一方、訪問美容事業所を専門でやってる会社が1200くらいしかないんです。圧倒的に数が少ない。
施設に入居している人たちに、美容を日常生活の中に取り入れるというところまでは全然至っていない感じがあります。
最近では、ようやく試みは広がりつつあり、事業所数は増えており、これから益々需要が伸びると感じています。
訪問美容師が一人立ちできるように
訪問美容師が育って、ビジネスとして成立させるために必要なことがあります。
元々、美容室はビジネスモデルがBtoCなので、お客様に来てもらってから技術提供をするっていう形。
一方、訪問美容の場合はBtoBなので、施設と契約をするので、施設向け営業が必要なんですよ。施設向けの営業経験は美容師さん達にはないので、その部分もサポートしていきます。
営業の方法や・開業のためのノウハウを学べる開業ビジネスコースがあります。このコースでは実際に施設の訪問営業等を学びます。
美容の技術とか介護技術以外にも、ちゃんとビジネスとしてできるように経営も教えていきます。
( 介護美容研究所: https://www.mirapro.net/bc-academy/ )
訪問美容師にとって、ビジネスにならないと介護美容は広まらないと思います。そのため、彼らが卒業後、いかにそのノウハウを早く現場で役立ててもらうのかという点をすごく重要に考えています。
訪問美容は好きな時間に働くことができる
訪問美容は施設との契約が進むと、朝から夕方まで予約が入ります。効率の良いビジネスモデルだと言えます。
一人あたり3000円くらいのカット料金に加え、カラーやパーマの需要もあるため、ビジネスとしての収益を上げることも可能です。
また、子育てにより、働く事をあきらめてしまう美容師、すなわち、休眠美容師の存在を活用する事ができます。
出産後、美容室に戻ろうと思っても、子供を育てながらでは、無理だという方が実に多い。訪問美容の良いところは、時間を自分で選べます。さらに、訪問美容のメインの稼働時間は朝10時~夕方16時くらいが平均です。保育園にお子さんを預ける時間帯に、訪問美容師として働くことができるのです。
今まで自分の培ったノウハウを福祉や介護の業界で役立ててほしいなという思いがあります。
オシャレや美容は『生きる楽しみ』
日本の福祉や介護の現場では、生きるためのケア以外のものを贅沢なものとみなす傾向があります。しかし、オシャレや美容はそれこそが『生きる楽しみ』だと思います。
本人たちのQOL、すなわち、生活の質をあげるためにも、積極的に取り入れないといけないと思っています。
介護美容研究所では、『高齢者の方の一番明るい表情をいかに引き出すか』というメイク技術などの講座もあります。
事業計画について
2018年に介護・美容の専門教育機関「介護美容研究所」を開講させていただきました。2019年には「care sweet」という、訪問美容事業をスタートさせる予定です。
第1期の生徒達が来年1月に卒業を迎えますので、卒業生を輩出できます。そこから営業をスタートしていきます。
その後、オンライン上で訪問美容の注文受注ができる、オンラインシステムや大阪拠点の展開も2019年にスタート予定です。現在の予定では2019年9月の売上高3億7690万円は事業計画通りです。
今期はスクールの開講と人材獲得の両方に力を入れました。スクール開校はマーケティングベースで走っていたので、反響はかなり大きく、1日15件くらい資料請求の問い合わせがあります。
FUNDINNOによる資金調達以降は人材獲得を行い、営業メンバーとマーケティングのメンバーを採用しました。また10月にもう2名の営業のメンバーを採用予定です。
FUNDINNOの投資家の皆様へ
FUNDINNOでの資金調達以降、面白い試みをやっている会社だという話題性として、たくさんの方に認知していただいております。また、介護業界でクラウドファンディングをしている企業は、あまりないんですよね。
これから、三年間は仕込みの時期になります。組織や新しいジャンルの市場開拓をしていくためのステージで、投資期間になります。しかし、その後の投資回収ステージには大きく羽ばたけるんじゃないかなと思っています。
もちろんIPO(新規上場)を目指して頑張っていますので、投資家の皆様には、期待して待っていただけたらと思います。
※本レポートは対象となる企業の取材を通じて、情報提供を受けていますが本レポートに含まれる仮説や結論、その他すべてはアナリストの見解になります。また、本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資その他の行為を勧誘するものではありません。企業の発行する有価証券の価値を保証または承認するものではありません。
株式会社日本クラウドキャピタル
第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長 (金商) 第2957号
加入協会:日本証券業協会