資産運用を快適に!資産形成プラットフォーム「TOBILIFE(トビライフ)」~調達後の動向に迫る~
「FUNDINNO」で資金調達した企業にお話を伺う『社長インタビュー』。今回は、株式会社エスティライフの坂口社長にご登場頂きます。
同社は資産形成アプリ「TOBILIFE(トビライフ)」の開発企業。職域マーケットを通じて日本の会社員に対し金融リテラシー向上を促していくことを目的に事業展開されています。
業績も非常に好調で、今年5月、大手金融機関からのシステム開発案件を受託するなど半期ベースで売上対前年比200%UPを果たされています。
「TOBILIFE」もパートナー企業との連携が進み着実にステージアップをしており、今後、システム開発受託案件との両軸で更なる成長を見込んでおられます。
そんな同社、坂口代表に資金調達の成果、今後の展開などお話いただきました。
業績大幅UP。半期ベースで売上対前年比200%増を達成
弊社は2018年5月にFUNDINNOにて資金調達を行ない、おかげさまで多くの投資家の方々から期待をかけていただきました。
また、そのことが時を同じくして参加していた大手金融機関向けのシステム開発コンペの受注獲得に繋がりました。
年初からこの2つの帰趨が今後の弊社の成長ペースを左右すると考えていましたが、結果として最高の状態となりました。
業績は好調に推移し半期ベースで売上対前年比200%UPを達成しました。
業績にダイレクトに直結しましたのはシステム開発案件です。
具体的には、クライアント企業が金融商品を販売するために使用する「ライフプラン・シュミレーション」の開発なのですが「TOBILIFE」の開発実績、インターフェイスが大きく物を言いました。
現在、退職金が確定拠出年金に置き換わったこと、確定拠出年金法改正等が改定されたこと、 更には、転職など人材の流動化の一層の加速によって、会社員は自ら資産形成、運用を行わなければならない時代に突入しています。
こうした時代の流れの中、金融商品を取扱う各企業は時代と協調すべく自社システムの組み見直しを余儀なくされており、今回の大型案件の獲得はそのトレンドを自社内にダイレクトに組み込めた形となりました。
システム開発の内製化を推進。チームのスキルが向上。
UNDINNOを通じて得た資金は、主に、システム開発チームの陣容強化に充当いたしました。
金融機関向けの受託案件と今後の「TOBILIFE」のバージョンアップを両軸で行なっていく必要がありますので、システムの内製化が急務でした。
現在は開発チームのメンバーが増えて各作業が順調に進んでいます。
とりわけ、受託案件はセキュリティや開発工程の多さなどクライアントから求められる基準が極めて高く、チームが成長していく上ではまたとない機会だと感じています。
実際、当社のシステムチームは、しかるべきレベルまでスキルアップができており、今後手掛けていく「TOBILIFE」のアップデート作業にもつながっていくものと思っています。
その「TOBILIFE」に関しては、各企業がこれまで行なってきている研修諸制度と連携していくためのアクションを開始しました。
具体的には、パートナー企業との業務提携を通じてなのですが「TOBILIFE」と各企業システムを連携させていく入り口の仕組み作りに着手しています。
上手く稼働していけば、ユーザー1万名が「TOBILIFE」の見込客に組み込まれることになります。
アライアンスは「TOBILIFE」のキーワード。企業が今後、新たな枠組で従業員の資産形成に関与していく上ではまだ過渡期ということもあり、上場企業に弊社サービスを導入して頂くためには、アプリ単体では難しいのが現状です。
それゆえ、弊社の今の取り組みは各企業がスムーズに新体制へ移行できるようにしていくためのブリッジを作っていくステージといえます。
ここで対外的に大きくPRできるようアナウンス効果も視野に入れ実績作りに尽力しています。
FUNDINNOの投資家の皆様へ
上述しましたように、会社員は自ら資産形成、運用を行わなければならない時代に突入しています。
「人生100年時代」といわれる中、弊社は「TOBILIFE」を将来的に日本のデファクトスタンダードにすることを目指しています。
そのためには職域マーケットの開拓がキーとなります。参入が容易ではない領域に弊社は情報提供、アドバイス、フォローアップの3つのパーソナライズを自社の強み、且つ差別化要素としてチャレンジしていきます。
個別最適な資産形成のアドバイスを行なうためには、使用者が個人情報を開示してもよいと思ってもらえるようなサービス内容の提供、UIが重要で、これは経験がなければ難しいのです。
また、AIで置き換えられるレベルではユーザー満足度にはつながらず、専門家に背中をおされるヒューマンタッチの要素が必要です。
そういう意味からいえば、弊社は経験が豊富で提供する3つのパーソナライズはいずれも各企業の導入指標となる、従業員の自立支援、経済的不安解消にマッチしています。
競合らしい存在がいないことを考えれば「TOBILIFE」は非常に有望だと考えています。
更に、企業環境も追い風です。従来まで企業に配置されていた福利厚生に関する従業員向けの相談者は今や雇用の対象にはなってはおらず、「本業に関係がないけれども社員に必要なこと」に関してはアウトソースする時代になっています。弊社の入り込む余地は十分です。
FUNDINNOによる資金調達等を経験して、財務基盤の厚みが増したことが経営戦略上最も大きな効果だと思います。
従来まではシステム開発を先行投資的に行なっていましたが、今では大企業の受託案件でさえ余裕をもって臨めており、対外信用力も上がりました。
これから投資家の皆様方に良い結果報告ができると思います。是非、弊社の事業活動を注視して頂きたいと思います。
※本レポートは対象となる企業の取材を通じて、情報提供を受けていますが本レポートに含まれる仮説や結論、その他すべてはアナリストの見解になります。また、本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資その他の行為を勧誘するものではありません。企業の発行する有価証券の価値を保証または承認するものではありません。
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