日本から世界へ! インバウンド需要を取り込むFesbase ~調達後の動向に迫る~

2018年12月21日
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「FUNDINNO」で資金調達した企業にお話を伺う『社長インタビュー』。今回は、株式会社Fesbaseのオフィスを訪問しました。同社はインバウンド外国人向けレストラン予約コンシェルジュサービス「JPNEAZY(ジャパニージー)」を展開。

市場規模2000億円とも言われている魅力的なマーケットにおいて、先行者アドバンテージの確立に邁進しています。

サービス利用者数が前月比20%増の急成長を遂げている同社ですが、今後、自社サービスのブランディングに注力していくなど更に成長スピードは加速していきそうです。

そんな同社、金田代表に資金調達の成果、今後の展開などお話いただきました。


毎月の売上は対前月比20%増を継続

業績は好調に推移していて、毎月の売上が前年比ではなく、対前月比で20%増の伸びが継続しています。

FUNDINNOでの資金調達を経て、早速、営業、システム開発両領域で組織強化を行ないましたが、その効果はとても大きかったように思います。

いずれも即戦力スタッフが参画してくださいましたので、サービス展開の加速化、事業スケールの拡大化にスタートが切れたと感じています。

具体的にいいますと、営業面では大阪を軸とした主に日本食系の提携レストランの開拓に勢いがつきました。

現在、国内を見渡してインバウンド需要が最も見込めるエリアが大阪を中心とした関西エリアで、今までは専属スタッフが不在でしたので手つかずでした。

今は、専属の営業担当が精力的に活動をしておりますので、関西エリアの提携店が順調に増加しています。

今後は、福岡をターゲットにして提携店舗の開拓を進めていく予定です。

一方、システム開発に関しては、ユーザーレスポンスのチャットボット化などオペレーションの簡素化がより進み、コンシェルジュのいわゆる「手間」が減りました。

その空いた時間を「そのお店には予約は必要ありません」など、サービス外のサポートに充当し、結果としてコンシェルジュの名に相応しい顧客対応を今まで以上に提供できるようになっています。


大手決済企業との業務提携による、サービスニーズの順応性向上

サービスに関してユーザーコンタクトの面から言えば、大手決済サービス企業との提携で、旅中ニーズへの対応ができるようになったことも業績好調の要因だと思います。

今まで対応していた予約サービスは、主に、旅前で日本に来る1ヶ月前の方々、時間にゆとりをもった方々へのものが多くを占めていました。

しかし、サービス利用者が急増している今は、「リアルタイム」の対応を求められることが非常に増えてきています。そうしたニーズに新たなビジネスパートナーの先進的な機能をサービスに組み入れることで対応でるようになりました。

決済、入金、承認の流れが速まりましたので、例えば、14時にホテルにチェックインされたお客様が当日の夜のディナーの予約を弊社にお申し込みになられても対応ができるようになっています。

こうしたクイックサービスの他に、更に旅中ニーズに対応していくべくホテル内でのスマホ貸し出しサービスも現在、検討しています。実際、ベンチャー企業との業務提携の商談は進行しておりこのサービスが実現できれば、より密度の濃いインバウンドサービスを提供することができますので、サービス利用者の増加が一層加速するものと期待しています。


成長加速へ。ミシュラン店との一層の提携に注力

今後の展開としては、短期的には2点に注力していきます。

一つ目は日本国内のミシュラン店との提携をより進めていきます。

外国の方は、やはり、ミシュラン店でのお食事を希望される方が多く、そのため弊社は日本国内のミシュラン店との提携を現在の3割から5割にもっていくことを目標に定めアクションを起こしていきます。

そうなりますと、ジャパニージーは自他共に認める「先行者アドバンテージ」を獲得したサービスとしてのポジションを獲得したことになるでしょう。

もうひとつの短期の注力事案につながりますが、サービスのブランド化が見えてきます。

現在のジャパニージー利用者は延べ2000人。国別にみれば、アメリカ、韓国、香港、台湾、シンガポールの順で利用者が増えています。

利用者の弊社サービスへの流入は、飲食市場に特化したメディアサイト「favy」経由が大半なのですが、今後は自社サイトへのダイレクト流入を自発的に増加させていくことも視野に入れています。

先行者アドバンテージを獲得すればSEO対策でも優位になります。そうした周辺環境を整備しつつジャパニージーサイトをメディア化し、多言語対応を一層拡大していけばブランド構築の足掛かりができると思います。


FUNDINNOの投資家の皆様へ

弊社は、インバウンド需要を旅前、旅中、旅後と3つの流れをトータルに考え、今後もサービスを企業ステージに応じて順次、拡大していきます。

そうすることで、訪日外国人が日本の飲食店で使用するといわれている3000億市場におけるシェア向上が行なえるものと確信しています。

訪日人数は現時点で年間3千万人、2030年には6000万人に及ぶと見込まれています。

インバウンドマーケットは決してニッチではありません。国内のどの産業にも劣らず、伸びしろのある市場です。

こうした魅力的なマーケットに、数年後を見据えて夢を描けるのも、弊社、ジャパニージーにご共鳴していただいた投資家の皆様のおかげだと思っています。

人材確保、ビジネスパートナーやミシュラン店の開拓などにスピード感もって対応できていますのも、自社の信頼度を語る上でFUNDINNOでの実績が非常に大きく影響しています。心より感謝いたします。

今後も更に成長を加速させていきます。将来的には、日本人向けのアウトバウンドサービスなども構想の中に入っており、事業のスケール化へのアイデアは尽きません。

是非、弊社の成長ステージを温かくお見守りください。

     

※本レポートは対象となる企業の取材を通じて、情報提供を受けていますが本レポートに含まれる仮説や結論、その他すべてはアナリストの見解になります。また、本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資その他の行為を勧誘するものではありません。企業の発行する有価証券の価値を保証または承認するものではありません。

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