地方で生まれる「教育の機会格差」を解決~株式会社コラボプラネット 西原申敏代表~

2018年7月12日
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地方で生まれる「教育の機会格差」を解決~株式会社コラボプラネット 西原申敏代表~

こんにちは、日本クラウドキャピタルのアナリスト馬渕磨理子です。

『社長インタビュー』を通して、「FUNDINNO(ファンディーノ)」で資金調達した企業にお話を伺います。

今回は、福岡県糸島市の株式会社コラボプラネットの西原申敏社長にお話を伺いました。


―― もっと身近に学びの場を”をコンセプトに、子供の数が少ない地域での学習塾を展開し、学習機会の格差を埋めていくという、とても魅力的な理念のもと経営されていますね。

西原

「塾・予備校産業は1兆円市場ですが、大手やチェーン塾は人通りの多い駅付近に集中しており、駅から離れた、交通の足がない小中学生は通いにくい現状があります。

便利な場所でないと経営が成り立ちにくいのも事実です。しかし、私たちの「学習塾ブランチ」はあえて繁華街から離れた場所に塾を開いています。

学力が低い子どもの家庭ほど、授業料にお金をかけない傾向があります。少ない負担で、塾に通ってもらえるシステムを作りたいと思いました。

そこで、ITと地域の人たちの協力をフル活用した仕組みを構築しました。」

―― 生徒10人でも利益が維持できるコンパクト経営をどのように可能にされたのでしょうか?

西原

「繁華街から離れた地域にはフランチャイズの学習塾がないです。そういった地域で学習塾を成り立たせるには、コスト構造を変えるしかないのです。

塾のコスト構造の大半を占めているのが、場所代と人件費と広告宣伝費、フランチャイズの場合はロイヤリティー。そこが大きかったので、そこをどうにか削れれば、10人でも成り立たせることができる。

「学習ブランチ」の場所は地域で遊休スペースとなっている商工会や集会所、寺院などで開設させていただき、運営をしていただける学習サポーターをその地域で採用し、学習塾ブランチの運営を委託しています。

また、eラーニングを使うことで採用コストを下げることができました。マーケットも小さいので、広告宣伝費もそれだけ抑えられます。教室運営にかかるコストを既存塾の10%以下にまで圧縮しました。

ピンポイントに広告を打てるので、抑えられるところは、抑えていくことで「学習塾ブランチ」は10人でも成り立たせることができます。」

―― 学習のフィードバックにはAIを使って、九州大学の教授と連携してシステム開発されているのですか?

西原

「まだ開発中ですが、理解度を測定し、適切なフィードバックをするAIの構築を九州大学の教授と連携して進めています。

そこに学習ログの解析を加え、一人ひとりに最適な学習計画を提供するAIの開発を進めていく予定です。

開発したシステムと拡げた地域の教室を活用し、様々な世代が様々なコンテンツで学びあえる「地域の学び場」へと発展させていきたいと考えています。現状は、こちらからデータ提供をして、九州大学の学生さんの論文の題材になったりしています。

定期的に報告会を開いて2年ほどになります。AIによって、学習計画を提供していくのはもう少し先のイメージになります。」


―― FUNDINNOで資金調達されましたが、事業計画はいかがですか?

西原

「事業計画通り、毎月1校ベースで開校していくペースになっています。

新校舎開設の具体的な資金使途12カ月で480万円についての進捗も計画通りに進んでいます。夏にかけてはマネージメントであるとかの人材採用を行っていく予定です。」

―― 新規開校のチームとは何ですか?

西原

「40教室を管理するものを「1ユニット」として、地域の開拓や教室のアフターフォローを行っていく部隊になります。

どうしても地方になるので、近くに拠点がないところもありますので、各地域ごとに拠点を作って、40~50教室くらいを管理していくという形を作れたらな、と思っております。ゆくゆくは九州全体を予定していますので、ユニットの考え方が重要になります。

今後、より早い展開を進めていくため、本部体制の強化と新規教室開校数の増加を行っていく計画です。県内で数十校を管理できるモデルを作り上げる予定です。」

―― 2018年4月期の売上は上振れの着地、利益は進捗通りになっていますが、今後の展開やIPOについては?

西原

「今後はまず、県内、九州全体の展開を計画しています。その後全国展開を予定しています。

そこまで広がっていくと塾だけでなく、地域で活用されていないものがたくさんあるので、それらを活用したもので、もう一本、事業をひろげられたらと思っております。」

―― 地域で活用されていないものには、どんなものがあるのですか?

西原

「子供が少ない地域は、シニアの方が多いので、シニアの方が集まる場を考えて欲しいという意見がどの地域からも出ています。

私たちは、eラーニングをiPadで行っているので、それを見て、例えば、シニアの方向けのiPadの使い方の会を開いて欲しいという要望があります。」

―― 最後に、FUNDINNOの投資家の方々にメッセージをお願いいたします。

西原

「全国各地からご支援をいただいております。今は九州ですが、これから全国各地に「学習塾ブランチ」を広げていきます。

コラボプラネットのモデルは地域の皆さまと一緒に作っていくものなので、ご出資いただいた投資家の方のお近くで開校する時には、その地域展開をご一緒にさせていただけましたらと思います。」

―― 全国でコラボプラネットのマークを見る日がありそうですね。西原社長、ありがとうございました。

     

※本レポートは対象となる企業の取材を通じて、情報提供を受けていますが本レポートに含まれる仮説や結論、その他すべてはアナリストの見解になります。また、本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資その他の行為を勧誘するものではありません。企業の発行する有価証券の価値を保証または承認するものではありません。

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