「すべてが想像以上だった」リアルタイム映像生成AI企業が証明。研究開発を止めない「超効率的」な資金調達
| 企業名 | 株式会社EmbodyMe |
|---|---|
| 設立年 | 2016年 |
| 代表者 | 吉田 一星 |
| 事業内容 | 映像分野における生成AI基盤技術の研究・開発 |
| 過去の資金調達 | 複数の大手VCやAI特化型VC、金融系VC、世界最大級のプレシード投資家等が出資 |
| ウェブサイト |
https://embodyme.com/ja/ (遷移先はFUNDINNO外部サイトです) |
ステージ アーリー
ステージ ミドル
ステージ レイター
ステージ
課題
- 開発フェーズからビジネス化フェーズへの移行が急務
- 長期研究の技術を製品として広げる体制の未整備
- 手間や負担の少ないスピーディーな資金調達需要
成果
- 5時間47分で約1億円を調達。手間や負担の少なさに「驚き」
- 新サービス開発が進捗。新株予約権者の先行利用で意見収集
- FUNDINNO実施が追加資金調達にポジティブな影響
成熟してきた基盤技術。「ビジネス化体制」の確立が急務
─ 御社の事業内容を教えてください。
吉田弊社は創業以来、長期間にわたり映像生成AIの基盤技術を研究開発している企業です。弊社の強みは、競合他社ができていないリアルタイム処理にあります。この技術を応用したプロダクトとして、AIで映像をリアルタイムで生成し、ビデオチャットやライブ配信、動画制作などで活用できる「xpression」シリーズなどを展開し、世界200以上の国・地域で累計200万近くのダウンロード実績があります。この技術をさらに進化させ、現実の人間と区別のつかない品質の映像をAIでリアルタイムに生成して、日常生活で人と話すような体験を実現し、世界でプレゼンスを発揮していくことを目指しています。
─ 2024年3月にFUNDINNOで資金調達を実施されました。当時抱えていた課題について教えてください。
吉田研究開発した技術が応用する段階に入り、いよいよ広げるというフェーズでした。しかし、そのためのビジネス化の体制が整っていませんでした。体制を整え、製品として広げるという点が一番の課題でした。
「2か月あれば資金調達ができる」-最大の決め手は着金までのスピード感
─ EmbodyMe様はすでに大手VC様などから資金調達をされていました。そのタイミングで株式投資型クラウドファンディングを検討したきっかけを教えてください。
吉田直接的なきっかけは、懇意にしているスタートアップ企業の代表から勧められ、2つの理由で使ってみたいと感じたことです。当時リリースしていたのがC向けのサービスで、株主様がファンになっていただけると口コミやSNSでの拡散につながり、弊社の売上にもつながるという面で相性が良いと感じたことが一つ目の理由です。もう一つの理由としては、できるだけ手間をかけずに素早く資金調達をしたいという想いが強かったということです。実際に紹介してくれたその方からも「2か月あれば資金調達ができる」と聞いており、魅力的に感じました。
─ 株式投資型クラウドファンディングに対して、不安や懸念はありましたか?
吉田いくつかありました。一つは、株主が増えたことによって大きなオペレーションコストが発生するのではないかという点です。もう一つは、今後の資金調達やM&A、IPO等にどこまで影響があるのか分からない、というところでした。ただ、今となっては、このような懸念は杞憂だったと感じています。
─ 株主様に相談をされた際には、どのような反応を示されていましたか?
吉田やはり新しい資金調達の方法ということもあり、懸念を抱かれている株主様もおられました。株主様の懸念を払拭する過程では、FUNDINNOの担当の方からも色々と真摯に説明をしてもらい、結果的に活用することになりました。担当の方の印象はとても良く、FUNDINNOで資金調達を実施した後も色々とサポートしていただいているので、とても有り難いと感じています。
5時間47分で約1億円を調達-「驚きました。想像以上に全く苦労がなく、VC調達よりも楽だと感じました」
─ 募集を行うまでの準備プロセスで気付いたことや何か学びになったことはありますか?
吉田外部の視点を入れながら事業計画を作る、という点は大きかったです。今までは自分の視点だけで作ってきて、投資家から評価を貰う中で何となく「良さそう」「ダメそう」ということしかあまり分かっていませんでした。外部の視点が入って一緒に作らせていただいた中で、フォーマットや事業計画の作り方について、特に学びがありました。
─ プロジェクトページの作成など、事業計画以外の面については、いかがでしょうか?
吉田私たちは過去に数度、株式投資型ではない海外のクラウドファンディングサービスを活用したことがあります。一から自分たちでページを作成して、資金を集めるためのプロモーションもすべて自分たちでやらなければならない。プラットフォームからは特にサポートがなく、大変でした。一方でFUNDINNOでは、ページ作成や投資家ユーザー様への案内など、とても丁寧に対応していただけました。私は結構こだわりが強いタイプですが、投資家様に誤解が生じない形で分かりやすく事業を伝える、という点ではFUNDINNOの方がプロフェッショナルです。ディスカッションにお付き合いいただきながら、最終的にベストと思えるページを作成していただきました。
─ 今振り返って率直に苦労したところとかってあったりされますか。
吉田正直言ってないです。思ったよりも全然苦労はなく、これまでの資金調達の方が圧倒的に苦労があったと感じています。例えば、同じ1億円を調達する場合でも、VCや事業会社から資金調達する場合は複数社と個別に直接やり取りをする必要があります。勿論、これ自体も重要ではありますが、FUNDINNOの場合は、FUNDINNO1社とのやり取りで完結します。スピード感や負担感としても、非常に楽で有り難い資金調達方法だと感じました。
─ 5時間47分で上限金額の9,999万円を達成されました。この結果をどのように受け止められましたか。
吉田驚いたというのが率直な印象です。こんなに早くこれほどの金額が集まるとは思っておらず、FUNDINNOに登録されている皆さまの注目や熱意をすごく感じた瞬間でした。
競争が激化する生成AI領域。451名とのサービス共創で世界に対してプレゼンス発揮へ
─ 451名の方が新株予約権者になりました。この点について、お考えを聞かせてください。
吉田上場後に起きることと同じような状況を、前もって体験できており、訓練させていただいていると感じます。新株予約権者様とのコミュニケーションから学べることも多いです。また、個人投資家様がすでに451名もついてくださっているということは、上場後の株価形成の面でも大きな影響があるのではないかと考えています。
─ 株主や新株予約権者が増えることについて、オペレーションコストなどの面で不安を抱えておられました。
吉田はい。実際に増えた今、決して大変ではないと感じています。毎月のIR配信がコミュニケーションの手段になっていますが、皆さま応援してくださっている方々なので、配信の手間以上にポジティブで大きなメリットがあると感じています。
─ 新株予約権者様への優待として、サービス利用プランの無料提供も実施されています。反響はいかがですか?
吉田非常に多くの方々に継続してご利用をいただいており、有り難いです。最近、特に印象的なことがありました。私たちの方で現在新サービスの開発を進めているのですが、新株予約権者様に先行で試していただいています。そこでもサービスへの質の高いフィードバックや応援を多数いただいており、新株予約権者様が多くいてくださることの効果を実感しています。
─ 今後、451名の新株予約権者の方々に対してどのような成長を期待してほしいですか。
吉田弊社は長年生成AIの研究開発をしてきましたが、ようやく創業当初から思い描いていたように世界が変わっていくことを皆が実感できる時代になってきています。特に、弊社が競争優位性を持つリアルタイム処理の技術は、今の世界中の映像生成AI企業もまだできていないものだと自負しています。今後、高精度にリアルタイムで生成して、話したり映像を作成できるサービスをリリースする予定です。世界に対して遅れている日本の生成AI領域ですが、弊社がプレゼンスを発揮していきたいと思っています。
「世界に打って出る企業の活用事例が増えることを期待しています」
─ FUNDINNOを活用された後に、資金調達を実施されています。
吉田FUNDINNOの実施は、追加の資金調達にもかなりポジティブな影響がありました。FUNDINNOの資金調達を通じて久しぶりに連絡を取った方がいたり、プロジェクトページを見て「すごいね」と連絡をいただいたり。そのようなやり取りを経て資金調達につながったケースがあり、とても有り難かったです。
─ FUNDINNOを検討している企業に対して、メッセージを頂戴できればと思います。
吉田自社サービスやビジネスが、株主の方を通じてより加速していけるようなサービスを展開しているスタートアップは、FUNDINNOとの相性が良いと思います。また、手間をかけずに素早く資金調達をするという側面で非常にメリットがある仕組みだと思うので、そういった企業に、FUNDINNOをオススメしたいと思います。弊社自身もまだまだこれからですが、FUNDINNOを活用した企業がどんどん世界に打って出ていくこと、そのような企業がFUNDINNOを活用してさらに成長されることを期待しています。
FUNDINNO 編集後記
研究開発を加速させるスピード調達。ディープテックの「成長エンジン」としてのFUNDINNO活用
EmbodyMe様の事例は、トップティアのディープテック企業が、いかに「資金調達の効率性」と「ファンの獲得」という二つの戦略を両立させたかを示しています。
吉田様が話された「同じ1億円を集めるにも、VCや事業会社など数社と交渉することと、FUNDINNO1社と話を進めることの効率性は当然異なる」という言葉は、研究開発を止められない多くのスタートアップにとって重要なインサイトだと感じます。特にEmbodyMe様は、日進月歩の生成AI領域で戦う企業だからこそ、FUNDINNO活用に意義を見出されたものと考えます。
わずか5時間47分で、当時国内最高額となる9,999万円の資金調達に成功。この熱狂的なスピードは、同社の持つビジョンや競争優位性の高い技術力への共感を、具体的な資金力に変えた証明と考えられます。
さらに、「新株予約権者増加のオペレーションコスト」という最大の懸念は、「上場後の株主とのコミュニケーション訓練」というポジティブなメリットに変換。定期的なIR発信を有効な場と捉え、新サービスをリリースする前に質の高いフィードバックを回収しPDCAを回す動きもEmbodyMe様の特徴であり、株式投資型クラウドファンディングにおける象徴的な活用事例と言えます。
FUNDINNOは、研究開発型スタートアップにとって、資金調達の「ショートカット」であり、未来のファン育成、そしてIPOに向けた予行演習を同時に加速させる、戦略的価値を持つ場となります。「世界に打って出る」企業様からのお問い合わせをお待ちしています。